スピーチをうまく記憶する | 賢脳トピックス

自分はもう歳だし、受験勉強するわけでもなければ、資格試験ということもないし、会社のプレゼンだってパワーポイントの画面を見ながらしゃべったり、手元の原稿をみながらしゃべればいいし、特に記憶することもないやと思っている人もいるかもしれません。

ところが、こんな人でも、何かの縁で、急にスピーチを頼まれたりしてしまうこともあるでしょう。

原稿を読みながらでもいいのかもしれませんが、どうせならせっかくのスピーチ、原稿なしに、格好良くいい話をしてみたいものです。

原稿を一言一句間違えずにスピーチする人

スピーチというと原稿を用意しますが、これもなかなか大変なものです。
そして、いよいよスピーチの時。

原稿を見ながら、その人の話を聞いていると、なんと驚くことに一言一句たがわず、スピーチしている人を見たことがあります。

いくら自分で原稿を作成したとは言え、これはすごいことです。

よほど言語記憶力が良いのか、何度も何度も練習し相当努力したんだなと尊敬します。

なぜ俳優や女優は、長い台詞を覚えていられるのか

まあ、それが仕事で職業なんだから、台詞覚えてなきゃ稽古すらできないだろうと言ってしまえばそれまでなのですが、長時間の舞台の台詞、文庫本ほどもある台本を覚えているのですから大したものです。

中には、台本を1回見ただけで、ほとんど台詞が頭に入ってしまうという人もいるようですが、一方で、100回も200回も、マーカーペンを引いては覚えるという俳優・女優さんもいるようです。

役者や舞台での台詞は、台詞を覚えるという言い方はしないそうです。
台詞を入れると言うのだそうです。

役者は台詞を覚えていて当たり前で、むしろいかに上手い演技をするかということが大事になっていますので、その役に入っていないとうまくいかないのでしょう。

そして、台詞は、役になれば自然と入ってくるもので、暗記するものではないのだそうです。

つまり、多くの俳優や女優は、台詞を覚えるのに、学校の勉強でするようなことはしないそうで、その役になりきるところから入っていくようです。

ちなみに、台詞をあれだけ覚える俳優さんや女優さんが、学校の勉強を簡単に覚えて、できたかというと、必ずしもそうではないでしょう。
でも、台詞はしっかりと頭に入るのです。

スピーチも俳優や女優と同じ感覚で

スピーチの原稿がなかなか覚えられないという人は、俳優や女優と同じで、一言一句何度も何度も勉強するように繰り返して覚えるのではなく、なりきること、つまりその役に入るという考え方をしてはどうでしょうか。

スピーチは、試験とは違います。一言一句間違いなくしゃべるのではなく、聞き手の記憶にのおるスピーチをすることが大切です。
それには、スピーチでしゃべる内容を一言一句間違いなく覚えるのではなく、話したいこと、相手に伝えたいことをイメージすると良いでしょう。

そうすれば、たとえ人前に出て緊張してしまっても、原稿を忘れてしまって、伝えたいことのイメージさえきちんと描けていれば、一言一句原稿どおりとはいかないかもしれませんが、ほぼほぼ原稿で言おうとしていたことは話せるはずです。

また、実際に自分がスピーチで伝えることをイメージしながら、事前に練習してみるのも良いでしょう。

スピーチは、試験とは違い、間違えずにしゃべるということより、何を伝えたいか、相手の心を動かせたかが大切になってくるのですから。

そう考えると、緊張せずに、少しは楽にスピーチができるようになるかもしれません。

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