頑張らなくちゃいけないのに、なんとなくやる気が出てこないという悩みをもっている人もいると思いますが、どうしたらよいのでしょうか。
やる気スイッチの正体
よく『やる気スイッチ』という言葉を耳にしますが、これは実は『動機づけ』つまり『モチベーション』なのです。
『動機づけ』には、生理的動機づけ、内的動機づけ、外的動機づけがあります。
生理的動機づけは、おなかがすいたので食べたいとか、眠くなってきたので眠りたいといったもので、いわゆる自然な生理的欲求からくるものです。
内的動機づけとは、自分の探求心や向上心からくるもので、興味をもったものを追及したいとかいうようなものが該当します。
外的動機づけは、いわゆるアメとムチに該当するようなもので、合格点をとれないと落第してしまうので勉強するとか、営業成績が上がったらボーナスが出て、営業成績が下がったら降格になるから仕事を頑張るといったようなものが該当します。
やる気スイッチが入らないのは
生理的動機づけなら、おなかがすけば食べたくなるといったように、努力をしなくても体が要求するので、これはやる気云々という以前の問題です。
問題は、外的動機づけの場合で、いわゆるアメとムチの効果は、確かに一時的には効果があっても、長続きしないことがわかっています。
内的動機づけのように、自ら興味をもち、向上心をもって仕事をやっていくことが、やる気スイッチを作動させるのに重要なのです。
やる気スイッチをONにするアファメーション
そんなこと言われましても、嫌な仕事は嫌だし、そうそう自分が興味をもって好きな仕事だけをできるわけでもないから困ってるんだよという声が聞こえてきそうです。
そんな時には、やる気スイッチをONにうるための『アファメーション』という方法があります。
『アファメーション』とは、断言・契約を意味する言葉で、仕事の達成目標などを宣言することで、自分を奮い立たせる方法になります。
よくスポーツ選手などですごい高い目標を宣言して、「アイツは大口たたきだ」とか「うぬぼれ屋だ」とか言われたりしているアスリートがいますが、みんなの前で宣言して自分を奮い立たせているのです。
やる気スイッチをONにするには、人前で宣言してしまうと、それがウソにならないように頑張るというわけです。
人前で宣言するのはちょっとという人でも、ブログやSNSで宣言してみるだけでも効果があります。
どうしてもやる気スイッチが入らない場合は、あえて仕事を中断してしまうという方法や、あえて明日の仕事を前もって少しやったりして気分を変えてみることも重要です。
これは、ツァイガルニック効果というものを利用した方法で、人間は、未完了の課題については完了した課題より想起されやすいことを利用した方法です。
人間は、未完である緊張を取り除きたいので、それを完了させようと頑張るというわけです。