エジソンの有名な言葉の真意とは | 薬剤師トピックス

世界の発明家・エジソンの有名な言葉と言えば、次の言葉だと思います。

『天才とは、1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である』

努力に値するもの、しないもの

よく『努力できることは生まれつきの才能である』なんていうことが言われたりしますが、努力をするに値するものと、努力をするに値しないものがあります。

もっとも、仕事に関するスキルを得るための努力は努力に値するもので、休日に気分転換にやるゲームは努力に値しないものという視点はありますが、ここでは、努力すればそれなりのリターンが期待できるものが努力に値するもの、努力をしても努力がムダ骨になりがちなものが努力に値しないものとします。

努力が実りやすいものの代表としては、受験勉強や語学の習得になります。楽器の習得や絵を描く技術、運動技能の習得なども、ある一定のレベルまでなら、努力が実りやすいもの、つまり努力するに値するものと言えます。

一方で、努力しても実を結びにくいものとしては、足の速さ、跳躍力、肩の強さなどになります。努力によりある程度筋肉をつけることはできると思いますが、プロで通用するレベルのものをつけようとすると、それは努力ではなかなか大きく高めることは難しいでしょう。

身体的な特徴に関しては、遺伝的要因が大きいため、ほとんどのものが努力が及びにくいのです。

他にも努力に値しないもの

他にも努力に値しないものとしては、数学力があります。

数学力といっても、受験勉強でやるレベルの数学ではなく、数学者レベルの数学です。

やはり数学者になるような人は、もともと生まれつき能力が高く、持って生まれた才能がないと努力ではとても追いつけない感じでしょう。

実は、性的嗜好も、遺伝的要因が強く、米国心理学会や米国精神医学界などは、人間の性的嗜好は遺伝的要因と、初期の支給環境による複雑な相互作用によって決定されるとしています。

つまり、後天的なものではないと結論づけているのです。

平たくいうと、性的嗜好は生まれつき持っているもので、その性的嗜好に目覚めるための環境や機会というのも大切ですが、そもそもその性的嗜好の因子を持っていなければ、環境が整ったとしても目覚めることはないのです。

天才とは、1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である

さて、努力に値しないものもある、つまり努力してもどうにもならないものもあるというと、エジソンのあの有名な言葉はどうなんだと思う人もいると思います。

『天才とは、1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である』

「天才と呼ばれている人は、じつは多大な努力をすることで「天才」になったのであって、だから少しの才能さえあれば、努力次第で誰でも天才になれるものだ。」と解釈している人が多いようですが、実はエジソンの真意は全く違います。

むしろ全く逆といったほうがいいかもしれません。

「99%努力したって、1%のひらめきがなければムダになるものだ」というのが、エジソンの言いたかった真意で、それが伝えられていくうちに、都合の良い解釈にあってしまったのです。

最新情報をチェックしよう!