超高齢化社会、長生きはめでたいことというけれど、そんなにめでたくもないかも・・・ なんて思う人もいるかもしれませんが、アメリカのエール大学では長生きに関していろいろ研究が行われていますのでご紹介します。
長生きしたければ読書せよ?
エール大学の研究では、読書をする人は、しない人に比べて、平均約2年寿命が長くなると発表されています。
「社会科学と医学ジャーナル(Journal Social Science & Medicine)」の9月号に掲載された論文によりますと、12年もの研究の結果、1日に30分しか読書をしない人であっても、全く読書をしない人よりも長生きすると指摘されています。
これは、経済、教育、健康などの寿命に影響を与えるような要素、例えば、女性は比較的長寿だと思われていますし、高学歴の人と高収入の人は元から読書を好むというような要素を除いても、結果は同じであったとしています。
この研究は、50歳以上の3635人を対象に、、「読書をする習慣のない人」、「週に多くても3.5時間しか読書をしない人(平均1日30分)」と「毎週の読書時間が3.5時間を超える人」の3グループに分けて行われています。
そして12年の追跡調査期間中に死亡した人を比較しています。
その結果、
読書をしない人の死亡率 : 33%
読書をする人の死亡率 : 27%
読書をする人は、読書をしない人より平均23ヵ月寿命が長いという結果になっています。
*毎週の読書時間が3.5時間を超える人は、読書をしない人に比べて、死亡率は23%低い。
*毎週の読書時間が3.5時間以下の人は、読書をしない人に比べて、死亡率は17 %低い。
読書をする時は全ての注意力を本に集中するので、知識を獲得し、集中力を養うことができ、長生きにもつながるとしています。
友達が多い人は長生き?
これもエール大学の研究ですが、友達が少なく、つながりが少ない人は早死にするという研究報告があります。
引きこもりの人は早死にする確率が高いということになるのであるが、どうなのだろうか。
エール大学の研究では、60歳以降の人について調べた結果、月に5回以上友達と接触がある人は、そうでない人に比べて死亡率が17%低いという結果がでています。
友達のネットワークがストレスを軽減するからではないかと結論づけています。
結婚すると長生きできる?
アメリカのエール大学では別の調査結果もでています。
結婚していない人は、結婚している人よりも死亡率が1.5倍以上も高いという衝撃的な研究結果です。
まとめ
長生きということに関しては、読書などで少しでも脳を刺激すること、またコミュニケーションが大切で、人と人とのつながりの中で、ストレスが軽減できたりすることが、長生きにつながっていくと考えられます。