最近、英AIG女子オープンという女子ゴルフのメジャー大会で優勝した渋野日向子選手ですが、ギャラリーにもニコニコとした笑顔を見せながらラウンドし、時にはギャラリーの人たちとハイタッチまでしていたそのプレースタイルから『スマイル・シンデレラ』なる称号までついてしまったくらいです。
スマイルの与える印象の強さ
日本での女子ゴルフ界の実力者というと、畑岡奈沙選手のほうがランキングからしたら上で、数々の最年少記録を塗り替えたりしています。
しかし、海外メジャーを取ったこともあり、さらにその思いきりのよいプレースタイルということもあり、なんといっても笑顔が素敵ということから、大人気になっています。
畑岡奈沙選手もチャーミングで笑顔も声も可愛いのですが、プレー中は真剣な顔つきで渋野日向子選手ほどは笑いません。一方、ラウンド中もニコニコとしている渋野日向子選手のスマイルがファンに与えた印象は強かったのかもしれません。
それほど、『スマイル』の人々に与える印象は強いのでしょう。
チャップリンが作曲した『スマイル』
英国の喜劇王といえば、チャップリンですが、そのチャップリンの映画に『モダン・タイムス』という作品があります。
その作品の挿入歌に使われているのが、チャップリン自身が作曲した『スマイル』という曲で、のちにそのメロディーに歌詞がつけられて、マイケル・ジャクソンなどが歌って大ヒットしました。
その歌詞には、どんなに心が痛んでも、どんなに苦しくても、微笑もう! 微笑んでいれば、きっとこの人生が捨てたもんじゃないってことがわかるさ。
というような励ましのメッセージが入った応援ソングともいうべきものです。
笑っていれば楽しくなる
米国のウィリアム・ジェームズとデンマークのカール・ランゲという心理学者は、『悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなるのだ』と述べています。
これは、笑いにも当てはまり、もちろん人間は楽しかったり面白かったりするから笑うというところはあるのですが、笑っていればなぜか楽しくなってくるというのもそうなのです。
アニマル浜口さんが、ワッハッハ、ワッハッハと笑うことを進めていますが、笑っているうちに楽しくなりポジティブになっていくという心理的効果があるのです。
笑顔が人に与える印象
多くの人は、人の笑顔を見ていると嬉しい気分になります。
目の前に怒っている人と笑顔の人がいるとしたら、どうでしょう。
怒っている人が目の前にいると緊張感が走りますが、笑顔の人が目の前にいると安心感があります。
笑顔は相手に安心感を与えます。そして人は、安心感を与えてくれる人を好きになるのです。
笑顔であるだけで、コミュニケーション力が断然に上がってくるのです。
だからこそ、朝礼などで笑顔をつくる練習をする企業などもあるくらいなのです。