ヒトはなぜ占いにハマるのか | 薬剤師トピックス

テレビを見ているとよく占いコーナーがあったりします。

1月生まれの今日の運勢とか、やぎ座生まれの本日のラッキーカラーとか、A型の人のラッキーアイテムとか、思わず手を止めてテレビの画面にくぎ付けになり、なんとなくそれを信じて、言われていたラッキーアイテムを持ってお出かけなんていう人もいると思います。

もちろん、運試し程度に遊びに見ている人も多いと思いますが、女性に限らず、男性でもその日の運勢とかを気にする人もいると思います。

ヒトはなぜ占いにはまるのだろうか

占いは、科学的根拠はありません。
もちろん、大量の統計の中から確率的にその確率が高いというものはあるでしょうが、科学的根拠がしっかりあるものであれば、それはもはや占いではないでしょう。

でも多くの人が、占いが気になり、信じたりしますし、占い師という職業があるくらいです。

人間だけが未来を考えられる生き物

『人間だけが未来を考えることができる生き物』ということをハーバード大学の社会心理学者のダニエル・ギルバード博士が言っています。

確かに他の野生動物は、今目の前にいる獲物や天敵のことで頭がいっぱいで、何年も先のことを考えてはいないでしょう。

未来を考えることができるからこそ、未来が不安になってしまい、何らかの羅針盤が欲しくなるのです。
それが占いが気になってしまうということにつながります。

1999年に地球が滅んでしまんじゃないかというような本が売れた時期もありましたが、あれなども未来に対する不安、未来はどうなるんだろうか、未来を知ることができたらということにつながっています。

人間は常に自分のアイデンティティを探し求めていく生き物

『私って何?』というようなことをいつも自問自答しているのが人間で、しかもその答えはなかなか見つかるものではありません。

その答えらしきものを見つけるもの、簡単に出してくれるものが占いということで、占いが気になってしまうという側面もあります。

なぜ占いは当たっているように思えてしまうのか

現代の科学からいって、未来を予測するというようなことは不可能です。

原因があり、結果がある。そういう結果になったのはこれこれの原因があったからだということは言えたとしても、未来を予想することはできません。

もし未来を予想できるのであれば、天気予報なんていらなくなってしまいます。

占いで天気が当てれるのであれば、気象衛星なんていらないのですから。
明日の天気も当てられないのに、どうしてその人の何年もの先の人生なんて当てられるのだろうか。

多くの占い師が使っているパーナム効果とは

占いの本でもいいですし、実際に占ってもらってもいいのですが、例えば、星座占いのページをみたら次のように書いてあったとします。

次のように書いてあったとします。

あなたは負けず嫌いですが、その反面、些細なことで弱気になって思い悩んでしまったりします。
また、自分のことを不器用な人間だと思っていて、人から好かれたい気持ちがあるのですが、それをうまく表現できないことがあります。
それだけに、人間関係が原因で、恋愛にも仕事にもトラブルをかかえてしまいがちです。

これを読んで、多くの人が、どの刺激にも思い当たる節があると思うと思います。
これは『バーナム効果』が働くように作られた巧妙な文章です。

つまり平たく言えば、誰にでも当てはまるように書かれた文章です。

相当のあまのじゃくでもない限り、7~8割がたはその通りだなと思えるようになっています。

つまり、誰にだって負けず嫌いな部分はあるし、弱気になってクヨクヨしたりもするから占い本をみてるわけだし、多くの人が自分は器用な人間よりもどちらかというと不器用な人間だと思っているでしょう。

相当の変人かあまのじゃくでもないかぎり、7~8割がた当てはまるのです。

もう一つのテクニック、二面性提示

さらに、負けず嫌いと弱気というのは、二つの側面の指摘になっています。

人間は、一面だけを指摘されるよりも、「〇〇に見えるけど、実は〇〇なところがあるんだよね」というように二面的に言われるほうが当たっていると思ってしまいがちなところがあります。

多くの占いは、こうしたテクニックが利用されているというところがあるのです。