交渉やプレゼンの成功率を高めたければ午後イチがオススメ | 薬剤師トピックス

商談やプレゼンで、相手に「Yes」を引き出すためには、もちろん交渉術やプレゼンの上手い下手も関係してきますが、環境というものも非常に重要になってきます。

交渉には、適した時間や状況があるのです。

交渉やプレゼンは午後イチがいい理由

交渉事やプレゼンは、午後イチにすると、相手に「Yes」をもらえる確率が高くなると言われています。

なぜ午後イチがいいのかというと、その状況を考えてみましょう。

午後イチは、交渉相手やプレゼン対象が昼食の直後にあたる時間になります。

人間の脳は満腹になると働きが鈍くなってきます。なぜならば、食事をした後なので、血液が消化をするために胃腸などの消化器官に集中していっている時間になります。

その分、脳への血流がお留守になりがちになります。

午後イチは、商談相手の脳の働きが鈍くなっている状況で、しかも自分の脳はランチ前の活性化している状態で行うのがベストだと言えます。

脳の活性化状況で、すでに優位に立てるのです。

相手を満腹にしておいて、こちら側は適度な空腹状態で商談や交渉に臨むというのは、ビジネスを成功させるためのテクニックともいえるでしょう。

午後イチがダメなら夕方

商談やプレゼンは午後イチがいいといっても、どうしても相手の都合などにより午後イチがとれないというケースも多いと思います。

そうした場合は、できれば午前中よりも夕方をオススメします。

夕方をオススメする理由は、夕方という時間は、一日の仕事の疲労が高まっている時間帯になります。

精神的にも肉体的にも疲労が蓄積している夕方は、判断力が鈍ってきているのです。

夕方の時間帯は、人間の心のバリアがもっとも弱まる時間帯とされていて、周囲の情報に影響されやすく、周りから説得されやすい状態になりやすい時間帯でもあるのです。

夕方の時間帯に、バーゲンセールやタイムセールなどを行うのも、こうした広告宣伝の暗示に影響されやすく、購買意欲が高まりやすい時間帯でもあるからなのです。

ヒトラーも演説の時間に気を遣っていた

人に納得してもらいやすい時間帯は、午後イチと夕方ということですが、実はヒトラーもこの心理を巧みに利用して演説をしていたのでした。

まさに大衆心理を計算しつくした演説といってもいいのかもしれません。

ヒトラーの時代、1990年の欧州では、権力者の演説はだいたい朝や昼食前に行われるというのが相場でした。

ところがヒトラーは、常に夕暮れ時に民衆を集めて演説を行っていたのです。

一日の仕事が終わり、疲れて判断力が鈍り、心のバリアが弱まっている民衆に向けて、シンプルでインパクトのあるスローガンと、オーバーともいえるジェスチャーを加え、大衆を暗示にかけるように何度も演説を繰り返していきました。

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