男女のすれ違いの原因として、多くあげられるのが『価値観の不一致』ですが、価値観っていったい何なのでしょうか。
『価値観』というと難しく、雲をつかむような感じに思えてしまいますが、価値観は究極的に絞っていくと、3つに分類できるようです。
人間の3つの価値観とは
人間の3つの『価値観』とは、『方略主義』、『物量主義』、『環境主義』になります。
そして、誰もがこの3つのどれかに価値観の重きを置いているのだそうです。
『方略主義』とは、例えば何か悪いことが起きた場合、もっといいやり方があったんじゃないかと要領の良さ・悪さについて瞬時に考える人になります。
『物量主義』とは、何か悪いことが起きた場合、もっと何度もトライすればよかったんじゃないかと努力した回数の多さにこだわる人になります。
『環境主義』とは、何か悪いことが起きた場合、もっと状況がそろっていれば、うまくいっていたはずだというように、自分の置かれていた境遇のラッキー・アンラッキーを気にする人になります。
排他的な3つの価値観
『方略主義』、『物量主義』、『環境主義』の3つの価値観は、排他的になります。
つまり、『方略主義』であってかつ『物量主義』であるとか、『物量主義』であってかつ『環境主義』というように、1人の中でいろいろな価値観が重なることはほとんどありません。
例えば、『方略主義』であったならば、仕事においても、恋愛においても、遊びにおいても、一貫して徹底的に方略を重んじる傾向があります。
価値観の不一致
このように考えると、価値観の不一致とは、例えば、『方略主義』の彼氏に、『環境主義』の彼女といった場合になります。
彼氏が『方略主義』で、「もっと要領を考えてやれよ!」というのに対し、彼女は『環境主義』で、「何言ってるのよ! 今回は一緒にいたメンバーが悪いのよ。私のせいにしないでくれる?」といったようにすれ違いが起こってしまうのです。
ウマが合うというのは、この価値観が一致していて、『方略主義』同士であったり、『物量主義』同士であったり、『環境主義』同士であったりするのかもしれません。
もちろん、どれが優れた価値観であるというようなことはないですし、どの価値観においても一長一短です。
また、私は『方略主義』だから、『物量主義』の人や『環境主義』の人とは価値観が合わないから、つきあってもストレスになるだけだし、やめようというのは早計です。
もちろん、価値観の不一致ということだけでなく、価値観が違う人同士がつきあうことで、お互いの引き出しが増えたり、成長になったりすることもあるでしょう。
そもそも、複雑な人間の性格や思考を、価値観というものさしで、3つだけのタイプ・パターンに分けて決めつけてしまうというのではなく、そういう傾向もあるのかもねという程度に考えておけば、価値観が合わないなと思った相手に対しても、お互いを理解し、納得できるのかもしれません。