部屋の環境を変えて勉強や仕事の効率アップ | 薬剤師トピックス

勉強や仕事の効率を上げるには、集中力が大切になってきます。

勉強や仕事のパフォーマンスには環境が大切

東京大学名誉教授の加藤信介氏は次のように語っています。

受験生の場合、もちろん試験問題を解くのに一番重要なのは、アチーブメント、つまりその人の努力によって獲得した能力になります。

ただし、同程度のアチーブメントを持つ人なら、試験時にパフォーマンスが高いほうが短時間で問題を解き、見直しができるというメリットがある。

試験時の環境調整を本人が行うことは難しいですが、普段の学習環境や仕事場では能力を最大化するために環境を整えることが必須でしょう。

パフォーマンスをあげる具体的な環境

たかが部屋の環境でそんなに違うのかと思う人もいるかもしれませえんが、冬場であれば室温18℃以上、できれば23℃前後の暖かい室温を保つことで学習効率が高まることがわかっています。

また、適度に空気を入れ替えて、室内の空気がよどんでいないことも大切です。

室内の一角にタイピストから見えない位置に古いカーペットを置いた結果、タイピストの能率が10%程度落ちたという報告もあります。

古いカーペットは見えないものの、なんとなく臭うというだけで、能率に影響したものと思われます。

以上のことから、室内の清掃や、換気口・エアオンなどの手入れも、勉強や仕事の効率を落とさないためにも大切と言えるでしょう。

温度だけでなく、湿度も集中力に関連していて、特別養護老人ホームで働く介護職員を対象に調査したところ、湿度40%未満の乾燥エリアと、湿度40%以上の湿潤エリアで働く人を比較したところ、乾燥エリアで働く職員は、することに間違いが多いと自覚する割合が高かったと報告されています。

仕事や勉強の効率を上げる色とは

黄色などの暖色系の色は、活動時に優位になる交感神経を刺激し、その中でもは、闘争ホルモンと言われるアドレナリンの分泌を促し、脳の興奮レベルを上げます。

その結果筋肉の緊張を強めて覚醒を促します。

また、鮮やかな赤色のパネルを目の前に置くと、作業に集中でき、理解力のスコアが大幅に高くなったという報告もあり、特に赤色は、短時間の瞬発力を上げるのに効果的と言われています。

一方で、長時間集中力を持続させたいような場合は、緑色が、目にもやさしくリラックスしながら長く集中できるようです。

思考を促進したり、物事を整理して考えるような時には、青色が適していて、知恵や想像力を高めアイデアを生み出すのであれば黄色が良いようです。

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