問題解決ツール 「6W2H」と「IS NOT」

いろいろ起きてくる問題の解決として、重要になってくるのが事実情報の収集です。
つまり事実情報をよく見極める必要があります。

問題解決の場合は、何か起こっている問題の中から、真の原因をつかむということはとても重要なことですが、これには事実情報の収集をしっかりと行い、よく見極める必要があります。

簡単に情報収集と言うけれど

情報収集というと、単に情報を集めてくれば良いとか、それならできるだけ多くの情報を集めまくるぞと勘違いする人がいます。
情報を単にいっぱい集めるだけであれば、それは単なる情報コレクターで終わってしまいます。
知識は増えるかも知れませんが、それで問題解決とまではいきません。
特に落とし穴となるのは、情報は集めれば集めるほど、いろいろなことが見えてきて、本質に近づいていくというような錯覚におちいりやすい所です。

よくネットサーフィンなどをしていて、「よし、これもうちょっと詳細に調べよう」とか「あれも調べる必要があるだろうな」、「もっといいデータはないだろうか」・・・というようなことをやっていると、いつの間にか時間だけが過ぎていて、頭の中は整理されておらず、しまいには、自分はいったい何を調べてたんだっけ? なんていうことにもなりかねません。

思いこみを避ける6W2H

例えば、ある製品についてお客さんからクレームがついたとします。
その製品の性能について何か問題があるのだろうと一生懸命膨大な情報を収集したとします。
しかし、実際には発送段階における問題点により発生していた案件だったとすれば、いくら製品の性能についてデータや情報を集めまくっても、解決することはできません。

最初に性能について問題があるのだと思い込んでしまうと、そのことにとらわれてしまいます。
こうしたことをなくすタメにも、情報は6W2Hで集めよと良く言われ増す。
ビジネスマンであれば、6W2Hは知っている人も多いかと思いますし、学生でも英語か国語の授業で聞いたことがあるという人もいるかもしれません。

5Wとは、What , Where , When , Who , Why , Which そして2Hとは、How , How many (How much) ということになります。
つまり、日本語にすれば、何を、どこで、いつ、誰が誰に、なぜ、どれを、どのように、いくつ、いくらでということになる。
この6W2Hに反って、1つ1つの基本的事実を確認していくというクセをつけることが、大切です。

IS、IS NOTとは何か

IS NOT発想法のことで、
IS = 発生した事実
IS NOT= 発生してもよさそうなのに発生していない事実
ということで、これらを比較します。

つまり、あったことと、ありどうでなかったことを比較することで、原因をはっきりさせようという手法です。

わかりやすく例示で示すと
性能をうまく出せない製品(IS)と、順調に正常に動いている製品(IS NOT)を比較することで、その問題点が見えてくるというものです。

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