世論調査で1000人が1億人を代表するしくみ | 薬剤師トピックス

世の中にはいろいろな調査があります。
例えば政党支持率などもその1つでしょう。

しかし、テレビや新聞でみる世論調査をみると、だいたい1000人程度にアンケートしたものです。

たった1000人への調査で、国民1億人の意見が反映されているのでしょうか。

世論調査は本当に世間を反映しているのか

もし、世界が100人の村だったら・・・みたいな表現の仕方があります。

これは、いろいろなことに対して、もし世界でのことが自分の身近なたった100人の村の住民で起きているとしたらということで、ある面、いろいろな問題を身近なこととして感じられる表現になっています。

この場合は、実際に世界の人口をたった100人に置き換えて、同じ比率で人数を出しているのでいいのですが、世論調査というと話が違ってきます。

世論調査は、できれば国民全員に聞くのが一番いいのでしょうが、そんなことをしていたら、手間と時間がかかってしまいます。

そこで1000人ぐらいを代表して意見を集約しているのです。

ところで、1000人の意見が本当に1億人の国民の意見を集約できているのでしょうか。

これは、きちんとランダムに1000人選ぶことができていれば、問題ないということになります。

きちんとランダムにとは

例えば、政党支持率をみる世論調査で世論調査を使用と思ったとき、平日の朝、東京駅で目についた人にアンケート用紙を配って調査をしたら、それは子供や老人の意見が反映されません。また東京駅に通勤している人以外の意見は無視されてしまうことになるのです。

しかしランダムに選べば、1000人選んだとした場合、全国民とほぼ同じ構成の1000人を選びだせるのです。

例えば、全国民に番号を振るとします。
00000000~99999999まで、8桁の番号を振ります、
そして、宝くじの抽選会ではありませんが、10面のサイコロを8回振って抽出していきます。これを1000回繰り返すのです。

そうすれば、ランダムに1000人を選び出すことができるのです。

電話でランダムに番号を選ぶには

電話の場合、そもそも電話をもっていない人もいるので、本当の意味でのランダムにはなりませんが、電話をほとんどの人が持っているといことで考えてみることにします。

電話番号のはじめの6桁、つまり「局番」の部分は、実際有効なものは2万4000個ぐらいですが、その中から1万地域を選び出します。

これは、ランダムに数字を選べばいいので10面のサイコロを振ったときと同じです。
次に下4桁の数字は0000~9999まで一万通りありますが、これもランダムに選びます。
そしてそれを組み合わせてると、番号が出来上がります。

ここにかたっぱしから電話をしていき、留守や調査を断られたら次の番号としていき、約1000件のデータが集まるということになります。

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