ケンカというと、お互いに仲が悪いというイメージがありますが、一方で「ケンカするほど仲が良い」ということなども言われています。
仲が良い夫婦やカップルに対してよく言われますが、、これは真実と言えるでしょう。
なぜケンカするほど仲が良いのか
ケンカなんてしないほうが良いに決まっていると考える人もいるでしょう。
「うちの夫婦は、結婚してから50年、1度もケンカなんてしたことがない」と自慢する夫婦もいるかもしれません。
もちろん、ケンカもしないくらい仲が良いということはいいことです。
しかし、ケンカをしないということは、本当に馬が合っているというケースもありますが、中には本当は本音をぶつけたいんだけど、本音なんて言い合えない関係の可能性もあります。
本音を言いあわないからぶつかることもなく、ぶつかることもないからケンカにならないだけなのかもしれません。
こういう状態だと、ケンカをしないから仲が良いとは言えないでしょう。
本音を言い合えない関係だとストレスがたまります。
喧嘩はお互いに不満を抑え込まずにはきだすことで起こるので、ある意味ガス抜きにもなっています。
心理学的には、自分の思いを吐き出してすがすがしい気持ちになるカタルシス(精神的浄化)と呼ばれる心理効果があるということになります。
ケンカができるということは、お互いに「これぐらいなら言っても大丈夫」という安心感・信頼感があるともいえます。
ある程度本音が言える仲という関係は大切なのかもしれません。
上手なケンカのやりかた
ケンカは二人の関係にしこりを残してしまうリスクがあります。
そこで上手なケンカというのもおかしなはなしですが、しこりを残さない上手なケンカのやり方があります。
相手の意見を聞く
ケンカするときに、一方的に話しまくったりして相手の言うことをさえぎり、何も言わせないという人がいます。
反論したくなってもグッと我慢をしてインタビュアーになったつもりで相手の言いたいことをきちんと言わせてみることが大切です。
インタビュアーになったつもりというのは、自分が言われているとう意識を少し遠ざけるためです。
自分が言われていると思うと、人間は反論したくなってしまうものです。
こうすることで相手は言いたい不満をしっかり吐き出すことができるのです。
人格ではなく具体的行動を言う
「あなたは乱暴なの」、「あなたは冷たい人ね」というように人格を否定する言葉はNGです。
どうして「冷たい」と思ったのでしょうか。
それには原因になる行動があるあはずです。それをさぐって、その行動を指摘すべきなのです。
単に「あなたは冷たい人ね」と言われても、言われたほうが何がなんだかわからず、根拠もなく人のことを非難するなよというようになってしまいます。
批判よりも感想を
ケンカになると感情的になって批判をしまくる人がいますが、批判をするよりも、そのとき自分はどう思ったかを伝えるほうが良いでしょう。
「私は悲しかった」というように感想を述べて、お互いに譲歩する姿勢も大切になってきます。
メールやメモ書きもOK
しこりを残さないためにも、ケンカの最後には「言い過ぎてごめんね」というようなことを伝えることで、ケンカの後味が良くなるものです。
直接言うと感情的になるというのであれば、メールやメモ書きで言いたいことを伝えるという方法もありでしょう。