数学の確率論はギャンブルで発展した | 薬剤師トピックス

サイコロにしても、ルーレットにしても、ポーカーにしても、究極を突き詰めれば、確率論にいきつくのかもしれませんが、確率は、ギャンブルと切っても切れない関係にあるのは間違いありません。

サイコロ賭博で確率論が発展

日本でサイコロというと、時代劇などの賭博所のシーンで、 茶碗ほどの大きさのざるであるツボ皿にサイコロを入れて振り、二つのサイコロの出目の和が、偶数なら丁、奇数なら半ということでそれを予想する賭博が出てきます。

ギャンブルといえば、誰もが負けると思ってする人はいません。

多くの人が、大勝ちして一攫千金を夢見てギャンブルをするわけですが、どうせやるなら、なにか必勝法がないかと考えるのが世の常というものです。

こうやって数学の確率も、ギャンブルでの必勝法を研究することから発展していったのです。

17世紀のフランスに、ギャンブル好きの貴族、ド・メレという人がいました。

ド・メレは、ギャンブルに勝ちたくて友人の数学者であるパスカルに、複数のサイコロを使った賭けや、1つのサイコロを複数回投げる賭けに勝つにはどうしたらよいかを相談したのです。

そして相談を受けたパスカルは、友人の数学者であるフェルマーと手紙を通してやりとりをして、その相談の答えを解決したのですが、これが後に確率論を大きく発展されることになったと言われています。

確率論で暴かれたギャンブル

ギャンブルの必勝法として白羽の矢が立った確率論ですが、確率論が研究されればされるほど、実際はほとんどのギャンブルは長くやればやり続けるほど、負けるということがわかりました。

もっとも、ギャンブラーに稼がられてしまったら、カジノも儲かりませんから、よく考えればというかよく考えなくてもわかりそうなものですが、まあそれが確率論によって論理的に証明されていったというわけです。

確率は意外にも簡単な計算

確率というと難しく考えてしまう人もいますが、確率とは、確率を求めたい事象の数を、その事象が起きるできごとのすべての数で割ったものにすぎません。

例えば、コイントスで表が出るか裏がでるかで考えた場合、コイントスで出るのは表と裏の2通り、そしてコイントスで表が出るのは1通り
つまり、コイントスで表が出る確率は、1通り/2通りで、1/2となります。
サイコロで言えば、目が6つあるので、確率は1通り/6通りで、1/6となります。

だたし、ここに落し穴があります。

巧妙なギャンブラーだと、たとえばルーレットの機械のクセや、ディーラーのクセを見抜きます。

そこには偏りが出たりする場合があります。

そうなると、全てが同じ確率で起こるという前提がくずれてしまいます。
細かく統計をとり、美味しい所だけをいただこうということになります。

全てが、計算通りにいかないのが確率でありギャンブルですが、そういった偏りなしとすれば、多くのギャンブルは儲からないようになっているのです。

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