人間は決断の連続です。
今日の朝食は何を食べようかといったどうでもいいことから、人生における重要な決断までいろいろです。
現代ならではの決断の悩み
服を買うとして、お金がありあまっている人ならともかく、たいていはどれにしようか念入りに悩んでより良いものを買おうといろいろと検討します。
何をどこでかったらいいのか、いろいろ悩み決断していきます。
それが高価な服であればあるほど、いろいろと悩むことでしょう。
予算を考えて、その予算内で最高のものを買うべく情報を集め、比較検討し、本当に用途に合っているのか、他店にもっとより良いものがないのかなども確認し、やっと購入するという行為に至ります。
しかし、ここまでして購入しても、「ああ、思ったより良くなかったな」、「他店のほうがもっと安く買えたかも」、「他の服のほうが良かったかも」というようにいろいろと思い悩んでしまったりすることもあります。
現代においては、いろいろと選択肢があるために、いろいろ選べる自由さとひきかえに、決断するストレスを抱え込んでしまうことになるのです。
マキシマイザーとサティスファイアー
真理学者のバリー・シュワルツは、自分で決断したことに対して頭を悩ませてしまう人のことを『マキシマイザー』、決断した結果に一応満足してしまえる人を『サティスファイアー』と命名しています。
マキシマイザーとサティスファイアー、どちらがいいのかということは一概には言えませんが、ストレスをためにくいのはサティスファイアーと言えるでしょう。
選択肢が多くなればなるほど、いろいろと迷ってしまうので、選択肢が多いことは自由度が増すのですが、必ずしも幸せなこととはいえないのかもしれません。
マキシマイザーの場合はどうすればいいのか
自分が決断したことに悩むマキシマイザーなのか、満足するサティスファイアーなのかを考えたとき、どちらかといえばマキシマイザーの傾向があるなという場合には、効果的な方法があります。
自分の決断に自信が持てなくてクヨクヨしてしまったりモヤモヤしたものがとれない場合は、洗面所に行ってしっかりと手を洗うことがオススメです。
そんなことでクヨクヨしなくなるんだったら苦労しないよという声も聞こえてきそうですが、実際に心理実験でも効果があることが証明されています。
ミシガン大学心理学グループの研究報告によると、何かの意思決定をした後に手を洗うと、自分の決断に自信が持てるようになるということが実験で証明されているのです。
手を洗うだけに、決断したことは水に流して!ということなのでしょうか。
おあとがよろしいようで。