深層心理は同じなサディズムとマゾヒズム | 薬剤師トピックス

深層心理に関係した言葉として、サディズム・マゾヒズム・フェティシズムなどがあります。

これらは、どのような違いや特徴があるのでしょうか。

サディズムとマゾヒズム

サディズム(Sadism)は、サドとも呼ばれ、他人に対して肉体的・精神的な苦痛を与えることで、性的な快感や満足を感じるものです。

そして、サディズムの資質を具えた人のことをサディストと呼んだりします。

フロイトによると、子供は全員サディストと言っていますが、倫理観がまだ未発達な年少の児童が、何の罪悪感もなしに虫や小動物を殺したりしているのを見たことがある人もいるかもしれません。

フロイトは、乳児が母親の乳房をかむことに満足を感じるのも、サディズムだとしています。

例えば、嫌いな相手を叩きのめすことで爽快感を覚えるといった場合は、加虐性向ですが、その時に性的興奮や快感を覚えるというのであれば、それがサディズムになります。

マゾヒズム(Masochism)は、マゾとも呼ばれ、サディズムとは逆に、他人から肉体的・精神的な苦痛を与えられることで性的な快感や満足を感じるものです。

そして、マゾヒズムの資質を具えた人のことをマゾヒストと呼んだりします。

性的快感はマゾヒズムに通じている

性的な快感はすべてマゾヒズムに通じるという人もいます。

肉体的な快感は、圧迫や抑制をされ、それが頂点に達し解法されることによって得られることから、マゾヒズムに通じるということだそうです。

例えば、満員電車に何十分もぎゅうぎゅう詰めにされ、その後ホームに吐き出されたときの快感は何ともいえないと感じたりしますが、この解放感を得たいために人はマゾヒズムに走るということらしいのです。

幼少期に性的虐待を受けると、マゾヒズムの原因になります。

性的虐待とまではいあかないにしても、冷たく扱われたり、人格を否定されるような扱いを子供のころ受け続けていると、大人になった後でもその記憶がマゾヒズムを生み出してしまうのです。

とあることがきっかけで生まれるフェティシズム

性的興奮ということで考えると、サディズムやマゾヒズムの他に、フェティシズムがあります。

フェティシズム(Fetishism)とは、通常よりも強く性的興奮を引き起こす特定のものや状態を表す言葉として使われます。

例えば、女性の脚や脇の下など、特定の一部分だけに興奮したりするというようなケースもフェティシズムになりますが、これは幼児期の体験が大きな影響を与えて起こります。

フェティシズムは、女性の体の一部に興奮するというイメージをもつ人もいますが、男女問わず、性的興奮を引き起こす特定のものや状態を表すものであり、制服フェチとか、マスクフェチとかといった人間の体の一部ではなく、その状態や物が対象になる場合も多くあるのです。

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