聞き上手はやらない、会話の初めについやってしまうこととは | 薬剤師トピックス

コミュニケーション力がある人、会話が上手な人というと、昔は立て板に水のように、ペラペラと流暢にしゃべる人というイメージがあった人もいると思いますが、最近ではいろいろなビジネス書やコーチング書、研修などで、聞き上手であることの重要性、聞き上手こそがコミュニケーション力があるということが言われ、そういう認識が多くの人にもたれるようになってきています。

何気ない会話の始まり

日常会話で、次のようなケースはよくあると思います。

「私、先週旅行に行ってきたんです。」

さて、相手がこう言ってきた場合、あなたならなんて返すでしょうか。

すぐに「へぇ~、どちらに行かれたんですか?」とか、「誰かと一緒だったんですか?」というような質問をすると思います。

もちろん、会話のキャッチボールという点では悪くはないのですが、聞き上手と言われている人の中にはこのような返しをしない人もいます。

なぜなら、どこに行ったのかとか、誰と行ったのかは、聞き手が知りたいことであって、話し手が話したいこととは筋違いなケースが多いのです。

もちろん、素敵な場所、気に入った場所があって、そこに行ったことを自慢したい場合や、恋人と行って楽しかったことを伝えたいというケースもありますが、そこであった面白い話をしたいという場合もあります。

恋人と行ったことを中心に話したいのに、「どちらへ行かれたんですか?」だと、話し手が話したいことと食い違ってしまい、相手の話の腰を折ってしまいかねません。

もちろん、ビジネスの形式的な挨拶で、二言三言しゃべって、本題に入るためのご挨拶程度なら、これでも良いのですが、じっくりと会話をするという時には、考えたほうがいいのかもしれません。

話してが話したいこと

話し手は、「先週旅行に行ってきた。」ということの次に、何を話したいんだろう。

何を言いたいために、この話をはじめたんだろうというのを考えなければいけませんが、それは相手が次にしゃべるまで待ってみないとわかりません。

旅先で素敵な人との出会いがあったのかもしれないし、美味しい食べ物にありつけたのかもしれません。

聞き上手はどう反応するのか

会話のはじめは、相手が何を話したいのかわからないのが普通ですが、聞き上手の場合は、そんなときに自分が聞きたいことを質問するのではなく、「おお、いいね~」というように返して、穏やかな顔で何でも話してみて、待ってるからさというような雰囲気を醸し出します。

こうなると、話し手のほうも、しゃべりたかったことを気持ちよくしゃべることができたりします。

質問は、相手が話したいことがわかったら、それに対して質問をしていけばよいのです。

旅先で素敵な人との出会いがあったという話になれば、「どんな方だったんですか?」とか、「どんな風に素敵だったんですか?」と話しをつなげていけばいいのです。

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