複眼思考の鳥の目、虫の目 | 薬剤師トピックス

複眼思考とは、情報を多面的な視点で解釈する考え方・発想になります。

ビジネス社会は複雑にいろいろな事項がからんでいて、その動きも不透明であったり不連続であったりします。

変化が激しいビジネス社会を生き抜く力とは

変化が激しい社会の中を生き抜いていくには、何が大切なのかということを考えた場合、進化論や自然淘汰で有名なダーウィンの言葉です、

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』

つまり、変化に対応できるものが生きのびるということになります。
このことを一言で言うならば、強者生存ではなく、適者生存です。

イギリスの看護婦であり、統計学者でもあったナイチンゲールも、『進歩し続けない限りは、 後退していることになるのです。』というような言葉を残しています。

そして、変化に対応するためには、つまり適者生存となるためには、世の中の変化を敏感に多角的に分析できる力が必要となってくるのです。

そのためには、ステレオタイプつまり多くの人に浸透している固定観念や思い込みにとらわれるのではなく、しっかりと自分の視点で物事を考える力をつけることが大切になってきます。

だからこそ、複眼思考、ものを見る視点が重要なのです。

鳥の目と虫の目

物ごとをとらえるとき、足元だけ見ていても、部分的な問題で振り回されるだけで終わってしまいます。

全体でどうとらえていったらいいのか、そこで必要になってくるのが複眼の発想です。

そのためには、『鳥の目』『虫の目』が必要になってきます。

鳥は、高い上空を飛びながら地上を見下ろしています。
その鳥と同じように、高い位置から俯瞰する見方が『鳥の目』になります。

部分的なところを見ていても、それは点だけしかとらえていないことになり、解決にはつながらず、何が正しいかもわかりません。

世の中の大きな流れを全体的にとらえ、その中で核心をつかむことが大切です。

虫は、地べたをはいずりまわったりして、人間の視点よりも低い所を見ています。
低い姿勢でディテールを嗅ぎまわる味方が『虫の目』になります。

人間の微妙な気持ちや物事の新しい動きや兆しを感じ取る洞察力も大切になってきます。

『鳥の目』と『虫の目』の両方の見方をすることで、複眼の発想が身についていくのです。

木を見て森を見ず

よく大局的にものを見ることの大切さを、「木を見て森を見ずというようなことがないように」と戒めたりします。

でも、森ばかりみていても、見落としてしまうことがあります。

『鳥の目と虫の目』は、『森と木』、『面と点』、『マクロ視点とミクロ視点』、『全体と部分』などいろいろな表現で言われています。

表現のしかたは違っても、多くの人が複眼思考の大切さを語ってきています。

ビジネスでは、大局観と局所的判断の両方が求められるので、複眼的思考は否応なしにも必要となってくるのです。

全体を俯瞰せずに小さいことにこだわりすぎると判断を誤ってしまいますので、大局を捉えたうえで、今どうするべきなのか具体策を考えていく力が必要になっていくのです。

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