スペシャリストとエキスパートの違いって何? |薬剤師トピックス

似たような言葉でも、実際には微妙なニュアンスのもと使い分けられていたりします。
そんな言葉をいくつか紹介してみます。

スペシャリストとエキスパート

スペシャリスト(specialist)エキスパート(expert)も、英文中に出てきて、和訳せよと言われると、多くの人が両方とも「専門家」と訳すと思います。

もちろん和訳としてはこれで正しいのですが、スペシャリストとエキスパートは微妙なニュアンスの違いがあります。

スペシャリストというと、ある分野にのみに深い知識を持っている人のことを指します。

しかし、他の分野になるとあまりよくわかっておらず、またなぜそうなるのかといった仕組みまでは理解していなかったりします。

例えば、デパートのオモチャ売り場の店員さんは、いろいろな種類のオモチャのことをよく知っています。

しかし、そのオモチャがどんな仕組みで動くかまでは、オモチャの修理やオモチャ職人と違ってあまりよくわかりません。

このような場合、そのオモチャ売り場の店員さんは、オモチャ販売のスペシャリストということになります。

一方、エキスパートは、ある分野において深い知識を持っていて、かつその分野全体の知識、連する分野の知識まで持っている人になります。

薬剤師の場合も、単に薬の名前、効果、副作用だけを知っていればいいというのではなく、薬の効き方について理解していたり、医薬論文の読み方にも熟知していたり、病気や検査のこと、健康食品のことについても理解しているほうが望ましいでしょう。

つまり、薬のスペシャリストと呼ばれるよりも、薬のエキスパートと言われるほうが、幅広く知識をもっていて、いろいろなことを理解しているといえるでしょう。

キャスターとアナウンサー

よくテレビでニュースを伝えている人を、キャスターと言ったり、アナウンサーと言ったりしますが、何か区別はあるのでしょうか。

キャスターというと、ニュースキャスターとかお天気キャスターというような言い方をしますが、その番組の一部を取り仕切る役割を担った人になります。

アナウンサーは、ニュースを伝えるだけが仕事ではなく、クイズ番組やお笑い番組のMCをやったりもします。

MCをやるからといって、番組全体を仕切るのがアナウンサーというわけでもありません。
アナウンサーは、職業の名称になります。

一方、キャスターは、番組の中でニュースを伝える役割をもった人、つまり役割の名前ということになります。

特徴と特長

特徴特長も、読み方は「とくちょう」で一緒です。

特徴は、とにかくその事象や物事に対して目立っている所、際立っている所を指す場合に使用されます。

その時、それが良いか悪いかの区別はしません。

一方、特長は、特長の「長」の字が、長所の「長」であることからもわかるように、他のものと比べて優れている点を指すときに使います。

だから、いろいろなカタログやパンフレットでは、この商品の特長は・・・という具合に、『特徴』より『特長』が使われていることが多いのです。

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