難しい言葉を使って話す人 | 薬剤師トピックス

職場でも学校でも、あるいはサークルの集まりでも、いろいろな人がいる中で「理屈っぽい人・難しい言葉を使って話す人」もいます。

笑点をみていると、三遊亭円楽師匠がよく、知識をひけらかしたように小難しい話をわざとして、そういう「理屈っぽい人・難しい言葉を使って話す人」のキャラを演じたりしていますが、あまり難しいことを話されると、聞く側も嫌になってしまったり、本当に言おうとしていることを勘違いされてしまったりします。

小池百合子さんが使った意味不明なドイツ語

都知事に小池百合子さんは、よく演説やインタビューの中で横文字を使ったりします。
「都民ファースト」なんていう言葉も、「都民が一番!」でもいいと思うのですが、まあファーストと横文字で言ったほうがかっこいいのでしょう。

ファーストくらいの英語なら誰でもわかりますが、有名なところでは、「アウフヘーベン」といったものがあります。

記者が「今までの準備がぷっつんと切れてしまうのか」と質問をしたところ
小池知事は、「ぷっつんするのではなく、アウフヘーベンするものです。」と回答している。
そして、周りがどんな意味だ?と困惑していると
「意味は辞書で調べて」と言い放った。

やっぱり人に伝わらなくちゃ意味ないよね

専門家同士の会話ならともかく、国民・都民にもわかりやすく説明しながら行うのが都政であり、難しい言葉を使っておきながら、「辞書で調べて」というのは、説明責任を果たしていないだろうと思ってしまいます。

アウフヘーベンという言葉からドイツ語だろうとは検討がつきますが、意味まではわかりません。英語ならまだしも、ドイツ語を出して、辞書で調べてというのは不親切極まりないし、自分は知識人だぞ!と言わんばかりの態度です。

アウフヘーベン(Aufheben) : あるものを、そのものとして否定しながら、更に高い段階で生かすこと。矛盾するものを更に高い段階で統一し解決すること。

こんなこと知っている日本人がどれほどいるだろうか。
「バームクーヘンって美味しいよね」
「アウフヘーベンって、どこのメーカーのソーセージだい?」
ということになりかねない。

確かに、アウフヘーベンという言葉を使えば一発で言い表すことができるのかもしれないが、こういった言葉を使うのであれば、きちんと説明して補完するべきでしょう。

小池百合子さんがやたらに横文字を使ったりする心理

アウフヘーベンに代表されるように、専門用語をやたら使ったり、横文字を使う人の心理の一つとして、『知性化』があります。
これは、防衛機制といって、自分の欲求が満たされなかった場合に、不快な感情から自分を守るための心理的作用で、自分の感情や欲求に真正面から向かい合うのを避けて、知性の世界に逃げることで自分を守るということです。

つまり自分の気持ちや感情を知られたくない、素直にさらけ出すのは嫌だということで、それを知識をだすことで欲求をコントロールしようとしているのです。

相手にきちんと伝わることが大切

やはり、薬剤師に限らず、説明というのは相手にどう伝わるか、相手がちゃんと理解できているかということが重要になってきます。

これは誰にでも起こりがちなことですが、人間は自分が知っていることは、他人も当然そのぐらいのことは知っているだろうと判断してしまう傾向にあります。

専門用語でも普段から自分が使っていると、それが当たり前になってしまいますので、こうしたところは気をつけなければなりません。