やる気を決める公式ってどんな式なのか | 薬剤師トピックス

私たちが何かをやろうとしたとき、それに対するやる気はどうやったら出てくるのでしょうか。

やる気を決める要素

同じ仕事をやるにしても、「この前の君の仕事、すばらしかったよ。今度も期待してるよ。」と言われるのと、「この前の君の仕事、まあ可もなく不可もなくっていったところだね。まあ今回もせいぜい頑張ってよ。」と言われるのではどちらがやる気がでるでしょうか。

よほどのあまのじゃくか、変人か、M気がある人か、変態でもなければ、前者のように言われたほうがやる気が出てくるでしょう。

やる気に関しては、『期待価値説』というものがあって、結果への期待とその行動に感じる価値で決まるという考え方があります。

私たちが何かをやろうとする意欲は、できそうだと思う期待と、自分にとってのやりがいである価値の認識に影響されるのです。

とてもできそうもない目標を立ててもやる気が出てこないでしょうし、こんなことやってなんお意味があるのかと思っていれば、やはりやる気が出てきません。

『意欲 = 期待 × 価値』 になるのです。

アトキンソンの考え方

アメリカの心理学者ジョン・ウイリアム・アトキンソンは、人は全員、成功したいという「成功動機」と、失敗は避けたいという「失敗回避動機」を持っており、課題を前にした際課題を前にした際に成功達成要求が失敗回避要求より強いと、その課題を乗り越えるべく挑戦していくと考えました。

つまり、『達成動機 = 成功動機 ー 失敗回避動機』です。

やる気の公式

『意欲 = 期待 × 価値』
『達成動機 = 成功動機 ー 失敗回避動機』

これら2つの式がでてきましたが、これから、成功したいという気持ちからくる達成動機、失敗したくないという気持ちからくる失敗回避動機、いずれもやる気を起こさせる動機となり、これにできそうだと思う期待、自分にとっての価値観でやる気が決まっていくのではないかということになり、次のようなやる気の公式ができあがりました。

『達成動機 = 動機 × 期待 × 価値』

この式をよくみてみると、確かに、動機がゼロでも、期待や価値がゼロでも達成への意欲が完全に失われてしまいます。

仕事を失敗したあとのモチベーション

失敗した時に、やる気がなくなってしまう人と、頑張れる人がいます。

これは、失敗や成功の原因をどう考えるかによって変わってくるのです。

仕事に失敗した人が2人いたとします。

1人はその原因が自分の努力不測だと考えました。

努力不足ということは、一時的な努力が足らなかったので、努力することで解決できると考え、努力が足らなかったんだから、今度こそは頑張るぞと頑張れるのです。

もう1人は、その原因を能力だと考えました。

脳力が足らないんだから所詮自分には無理で、どうせ自分なんて頑張ってもダメにきまっているさとあきらめることになります。

失敗した後でも頑張れる人、それは自分の能力を疑わない人と言えるのかもしれません。

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