私コミュ障なのでと堂々という人が増えている | 薬剤師トピックス

『コミュ障』とは、最近よく耳にしたことがある人もいると思いますが、どういうことなのかというと、インターネット掲示板やSNSなどで使われた言葉です。

『コミュ障』とは、人と話そうとすると緊張してしまい上手くいかなかったり、相手の意見を聞くことができず一方的に話しまくってしまう人のことを言います。

コミュ障の特徴

コミュ障の人の特徴としては、重度の人見知りのため人とまともに話せなかったり、異性がくると緊張して話せない、話すときにきちんと目をみて話せない、言葉がどもってしまう、空気を読むことがどうも苦手などがあります。

その他、一方的に話して場にそぐわない発現をしたり、少しでもネガティブなことや気に入らないことを言われると怒りだしたり、会話のキャッチボールができなかったりということがあります。

人との距離感をうまくはかれなかったり、自信をもって話すことができないといった場合もあります。

人と積極的に話すには

コミュ障害の人の中には、自分は口下手であるとか、話し下手であるということを自覚していて、それゆえに失敗できないということで余計に緊張し、話すこと=恥をかくと自意識過剰気味となり、話したくなくなってしまうケースがあります。

恥をかくくらいなら話さないほうが楽というわけですが、度を超すと対人恐怖になってしまい、日常生活に支障が出るほど、会話に対して苦痛を感じる状態になってしまいます。

幼いときに人前で笑われたとか、学校で恥ずかしい思いをしたといった経験がトラウマとなっていることもあり、こういう場合は、医師に相談することが大切です。

そこまでいかなくても、単に会話が嫌いというレベルの場合もあります。

そうした場合は、まずはあいさつをするというハードルが低いものからしていくと良いでしょう。

あいさつができたら、今度はそれに加えて、簡単な天候の話をするようにし、できたらその時に軽く会釈をしたりしていくようにすると良いでしょう。

あとは、その話の中で最低1回は相手の目を見るようにするといったことを追加していくことで、徐々に会話することに慣れていくと良いでしょう。

大切なのはあせらないことです。

コミュ障で何が悪い

世間では、コミュ障が、コミュニケーション能力がない無能な人のような風潮がある一方で、それを逆手にとって自分はコミュ障だからということを宣言し、人とのわずらわしい関係を断ち、自分の世界に閉じこもっている人もいます。

自分はコミュ障だからと、人の話をまったく聞かず言いたい放題しゃべって、ちょっと雲行きが怪しくなると怒りだしたり、それを堂々と自分はコミュ障だからしょうがないと免罪符にしている開き直りな人もいますが、こうした人は困ったものです。

人間はそれぞれいろいろな性格や能力の人がいて、そういった人達が集まるのでよりよい社会ができあがっていくのであり、人よりもコミュニケーション能力は少し劣るかもしれないけれど、非常に分析力に優れていたり、実務能力に優れている人もいます。

上手くしゃべれないことを自覚して努力している人であれば、話をじっくりとやさしく聞いてあげることこそ、すばらしいコミュニケーションといえ、もしそれができないのであれば、そういうあなたもコミュ障かもしれません。

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