スポーツ観戦、熱狂的なファンの心理 | 薬剤師トピックス

アイドルの熱狂的なファンは、毎回毎回、数少ない自分の貯金を節約に節約を重ねて捻出し、コンサートなどに行ったりします。

また、家にはアイドル関連グッズが所せましと並べられていたりして、よくあそこまでできるなと思ったりします。

もし結婚されているのであれば、配偶者はなんて思っているのかな、離婚とかに発展しないんだろうかと余計な心配までしてしまうほどです。

アイドルに限らず、家でテレビでスポーツ観戦している人でも、特定のチームに肩入れをしている熱狂的なファンがいます。

集団同一視

毎回毎回、球場にまで足を運び、旗を振って応援している人もいますが、それほどでなくても、毎回野球やサッカーなどで特定のチームを応援し、その勝敗に一喜一憂している人も少なくないと思います。

どうして、そこまで夢中になれるんだろう、熱狂的になれるんだろうと思う人もいると思いますが、心理学的には、『集団同一視』と呼ばれる心理なのだそうです。

これは、「集団=自分」と考えて、自分が所属する集団を常にひいき目でみるようになります。

ある集団に所属すると、それが心地よく感じられ、その集団に対して親愛の情を抱くようになり、それと同時に、集団に対して尽くすことに喜び見出して、それがやがて「集団=自分」という思考になっていくのです。

例えば、自分は愛知県に住んでいるから、野球では中日ドラゴンズファンというように、最初は愛知県に住んでいるという土地の上での軽い軽い感じでファンになったとしても、周りに住んでいる同じ中日ファンの人とも仲良くなり、次第に周りの人達との一体感になっていき、それを心地よく感じ、在京の巨人やヤクルトや横浜、西日本の阪神や広島になんかに負けてたまるかという気持ちが大きくなっていきます。

ファンのひいき目

ファンは、「集団=自分」と考えるため、自分が属していると考える集団に対して、ひいき目で見るようになります。

自分が属している集団は『内集団』、属していない集団は『外集団』ということになり、内集団に対しては甘めの評価をするようになり、外集団に対しては辛めの評価をするようになっていきます。

日本代表も内集団

最近は、テレビ離れが進んできていますが、それでもWBCやサッカーワールドカップのように、日本代表チームが海外試合をするとなると、視聴率がグンと跳ね上がったりします。

そして、日本! 日本!と日本コールとともに、みんな熱烈な応援をしています。

これも、日本人ということで、日本代表ということに特別な親近感を覚えて、「日本代表=自分」ととらえて、外国のチームなんかに負けてられるかということで、熱い応援をします。

ある意味、こうしたスポーツでの日本代表チームというのは、「日本代表=国民」ということで、多くの人を熱狂的なファンにして一体感・連帯感を出していくには良いのかもしれません。

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