リーダーの決断にせまる5つの危機 | 薬剤師トピックス

人がものごとを決めていくのには、決断が必要ですが、人を率いていく立場になると、よりその責任が重くなってきます。

それでも、決断していかなければならないのですが、その決断をするときに、5つの危機があると言われています。

孫子が説く、リーダーの決断時の5つの危機とは

孫子は、次のように説いています。
『将に五危有り』
将軍には五つの危機がつきまとうというのです。

蛮勇だけでは殺され、臆病になれば捕虜にされ、短気を起こさば計略にはめられ、名誉を重んじれば同じ目にあい、情け深すぎると神経を病んでしまうというのです。

これらのバランスを取ることが大事で、パランスを崩せば失敗につながるのです。

つまり、現場の最善性に立つ指揮者、責任者は、矛盾する性格を兼ね備えていなければならないということになります。

臨機応変が大切

いろいろなものごとは、状況状況によって変化をしています。
その変化にそって臨機応変に対応していく能力が必要になってきます。

決死の覚悟でいくのか、思慮遠謀するべきなのか

LINDBERGが、バルセロナ五輪を戦った柔道のヤワラちゃんこと田村亮子(現 谷亮子)さんのために作曲したという『Over The Top』という曲があります。

♪ 小さな体に 秘めてる勇気 きっと負けはしないね くちびるかみしめ~
まさにヤワラちゃんのことを歌にしているような感じです。

この中で、
♪あせるだけじゃ Over The Top 心見えない
♪待ってるだけじゃ Over The Top 何も動かせない
という歌詞があります。

あせるだけで決死の覚悟で飛び込んでいったら失敗するし、考えすぎて動かなければ何も起こらず、みすみすチャンスを逃してしまいます。

忍耐すべきか、引くべきか

ここは忍耐すべきなのか、それとも引き際なのかを見極めることも重要です。

現状変更が怖く臆病になりすぎれば、引き際が遅れてしまいますし、逆に頑張りすぎると、より状況が悪化してしまったりします。

臆病でないのも問題ですが、臆病すぎるのも問題です。

闘争心と冷静沈着な判断

勝負ごとには、闘争心が必要ですが、それとともに冷静沈着な判断も大切です。

闘争心がなければ、実力を十二分に発揮できないでしょうし、かといって闘争心ばかりで冷静さを失ってしまったら、相手の計略にはめられてしまいます。

勝負ごとでも、相手の闘争心を必要以上にあおり、相手の冷静さを失わせてその隙をついて勝機をうかがったりするものです。

矛盾と天秤

リーダー、指導者・責任者には、決死の覚悟と思慮遠謀に代表されるように、2つの矛盾した考え、アクセルとブレーキをどうとらえ、どうとらえていくかというバランスが大切になってきます。

そのためには、常に頭の中にバランスをとる天秤を思い描き、どちらに軸足を置くべきなのかを見極める能力が必要になってくるのです。

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