ヱヴァンゲリヲンとエヴァンゲリオン | 薬剤師トピックス

ヱヴァンゲリヲンの『ヱ』の文字は、カタカナで、昔は、「e」を(え・エ)、「we」を(ゑ・ヱ)と発音されていたことから、文字でも書き分けられていました。

平安時代から書き分けられていましたが、鎌倉時代になるとその発音の違いがなくなってきて区別されなくなりました。

ところが、明治時代に再び「we」を(ゑ・ヱ)が復活したのです。

しかし、1946年(明治21年)に、日本政府によって現代かなづかいのルールが推奨されることになり、(ゑ・ヱ)は(え・エ)に一本化されました、

ちなみにパソコンでローマ字入力で、「wo」と入力すると「を・ヲ」と出てきますが、「we」と入力すると「うぇ・ウェ」となります。

今でも見かける「ヱ」

「ヱ」の文字は、今でも1946年前に創業した会社の名前などでみかけたりします。

「ヱスビー食品」とか「ヱビスビール」とかがあります。

「ヱヴァンゲリヲン」は、明治時代に作られたアニメでもありませんし、舞台も未来になっていたりします。

なのにどうして、「ヱ」が用いられているのでしょうか。

実は、エファンゲリオンシリーズでは、「ヱヴァ」は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』という作品タイトルだけに使われていて、『新世紀エヴァンゲリオン』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』2つのシリーズを区別するために「エヴァ」と「ヱヴァ」が使い分けられているそうです。

だから作中に登場する巨大ロボット(人型巨大兵器)の名称は、いずれも「エヴァンゲリオン(EVA)」で統一されているのです。

だからヱヴァに乗るとかヱヴァ初号機いう言い方はせず、エヴァに乗るとかエヴァ初号機となります。

T字路は間違い

直角に交わった三叉路のことをよく「T字路」という人がいます。

ちょうど英文字の「T」に形が似ていることもあり、T字路と言われているのかと思います。

しかし、これは明治時代に道路の形状が「丁(てい)」の字に似ていることから、「丁字路(ていじろ)」となったので、T字路(ティじろ)ではなく、丁字路(ていじろ)が正しいのです。

Tシャツに代表されるように、アルファベットが普及してくるに従い、丁字路もしだいにT字路と呼ばれるようになっていったのです。

ちなみにTシャツは、袖を広げた形が、アルファベットの「T」の形に似ていることから、Tシャツと名付けられました。

英語でYシャツと言っても通じない

Tシャツの話しが出てきたついでに、Yシャツの話しも少し。

Yシャツは、もちろん英語ではありません。Yシャツといっても外国人には通じません。

それじゃ、Tシャツが袖を広げた形が「T」の文字に似ていたのでTシャツになったのだから、襟の部分が「Y」の字の形に似ているから「Y」シャツになったのかというと、そうでもありません。

ワイシャツは、もともと白いシャツを意味する white shirt がなまって、ホワイトシャツ⇒ワイシャツになったものです。

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