地球環境を知るキーワード | 薬剤師トピックス

地球環境を考えるとき、いくつかのキーワードがあります。
地球温暖化、オゾン層破壊、地球の砂漠化、森林の減少などです。

地球温暖化

地球温暖化は、温室効果ガスである二酸化炭素をはじめ、フロン、メタンなどの増加で地表の気温が上昇し、海面の水位上昇などが危惧され、何年も前から指摘されています。

21世紀に入る前、1997年には京都で行われた第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)において、「京都議定書」が採択され、2005年から発効されています。

「京都議定書」の内容については、先進国に法的拘束力のある温室効果ガスの削減目標を課すというものです。

さらに2015年にはフランスのパリでCOP21が開催され、「パリ協定」が採択されました。

「パリ協定」では、2020年以降の新たな枠組みとして、全ての国が温暖化対策に取り組むことになっています。

太陽により地表が暖められますが、熱を宇宙へ放散させることで気温が保たれます。

しかし、温室ガス効果により、地表から放散された熱が吸収されて再び地表に向けて放射され、地表の気温が上昇してしまうことが懸念され、これにより食料や生態系への影響が懸念され、さらに人々の健康への影響も危惧されています。

オゾン層破壊

オゾン層は地表から10~50kmの成層圏にありますが、太陽光線に含まれる波長320nm以下の有害な紫外線の大部分を吸収してくれています。

しかし、フロンガスがオゾン層を破壊することで、この有害な紫外線が地表に降り注ぎ、その結果、皮膚がんや白内障といった人々の健康被害や生態系への悪影響が懸念されています。

オゾン層を破壊するフロンガスの発生源としては、冷蔵庫やエアコン、スプレーなどですが、こうしたものでのフロンガスの使用が規制されています。

地球の砂漠化

地球の砂漠化が問題になっていますが、まず大きな原因として考えられるのが、干ばつや乾燥化といった気候的要因です。

これに加えて、過度の耕作や森林伐採などが追い打ちをかけていると言われています。

地球の砂漠化は、北アフリカ、オーストラリア西部、中東をはじめ、中央アジア、アメリカ西部、南米などでも加速していて、土地の劣化が懸念されています。

森林の減少

ブラジルのアマゾンの過度の森林伐採が問題となっていますが、現在、人口の増加や経済発展に伴う商業的な伐採や、放牧地の拡大、農用地への転用、焼畑耕作などによって、ブラジルのアマゾン川流域、アジアの島々の熱帯雨林などが急速に失われつつあり危惧されています。

森林は、光合成によって二酸化炭素の吸収と酸素の産生を行い、大気のバランスを保っています。

また地表に振った雨水を保持することにも貢献していて、洪水の防止などにも役立っています。

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