働き方改革にリモートワークなど、日本でも働き方がだいぶ変わってきて、就業時間にある程度自由がきいたり、時間そのものが短くなってきたりしている傾向にあります。
こうしたことを考えると身体的には楽になってきているはずなのに、なかなか疲れが抜けない、慢性的に疲労感があるといったことを訴える人がたくさんいます。
寝てもとれない疲れの主な原因とは
寝ているはずなのに、朝スッキリと起きれない、朝なのに疲労感が抜けていないという人もいるかと思います。
もしかしたら、いびきがひどかったり、肥満だったりしないでしょうか。
もし、いびきがひどかったり、肥満であるなら、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考えたほうがいいかもしれません。
睡眠時無呼吸症候群は、朝スッキリ起きれなかったり、疲労感が抜けない原因になっている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、一時的に気道が閉塞することによって、睡眠中に呼吸が頻繁に止まってしまうもので、検査をすると、無呼吸と低呼吸の合計が1時間に5回以上もあります。
睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠時に一時的に呼吸が止まってしまうので、呼吸を調整している自律神経が疲弊します。
そのため、昼間に強い眠気を感じたり、集中力が低下したりというようなことが起こってきます。
睡眠時無呼吸症候群の治療にはCPAP
CPAP(シーパップ)は、Continuous Positive Airway Pressure (持続陽圧呼吸療法)で、睡眠時無呼吸症候群の有効な治療法です。
CPAP(シーパップ)は、睡眠中に鼻に機器を取り付けて、いびきや低呼吸に合わせて、気圧を変えた空気を送り込むもので、これによって呼吸が楽になり熟睡できるようになります。
運動するとよく眠れるというのは本当?
運動するとよく眠れるようになるというのは、ある意味本当です。
ある意味というのは、すべての不眠が運動によって解消するわけではないが、運動によってよく眠れるようになる場合もあるということです。
もし、ストレスや心配事が原因で眠れないのであれば、ストレスや心配事のマネジメントをすることが大切で、そのためには運動が効果的なのです。
仕事でストレスが溜まって眠れないという人は、仕事帰りにスポーツジムにいってウェイトトレーニングで汗を流したり、プールで泳いだり、テニススクールに通ったりすると、その間は仕事のことは忘れ、体を動かすので気分転換になります。
この気分転換が大切なのです。
運動するとよく眠れるようになるというのは、運動することによって肉体が疲労し、それで眠りやすくなるのではと思いがちですが、実は違います。
運動することが気分転換になって、気分転換ができたことによってストレスが軽減され睡眠の質が高まるのです。
仕事でのストレスや悩みは、運動することで、一時的に取り除かれます。それを脳が休息だと感じて、精神的にも肉体的にもリラックスできるのです。