健康のために野菜を摂りなさいということはよく聞く話ですが、実際にどのぐらい摂ればいいのでしょうか。
厚生労働省では、『健康日本21』において、健康を維持するために必要な野菜の摂取量として、1日当たり350g以上という数値を設定しています。
最近では健康志向のせいか、コンビニでも「これを食べれば1日に必要な野菜の1/2量を摂ることができます。」といった野菜が販売されていたりします。
野菜は貴重な栄養源
野菜は、ビタミンとミネラルが豊富に含まれている上に、食物繊維の貴重な供給源にもなっています。
一般に緑黄色野菜と言われる色の濃い野菜、すなわちトマトやニンジン、カボチャといった果物はカロテンが豊富に含まれていて、これは体の中でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の保護、目の健康にも関係が深くなっています。
緑黄色野菜には、カロテンの他に、ビタミンCやビタミンB2といったビタミン、カルシウムやカリウム、鉄といったミネラルも豊富に含まれています。
緑黄色野菜に対して、淡色野菜と言われる色の薄い野菜、すなわち玉ねぎや白菜などにはビタミンCが多く含まれている他、ビタミンB1やビタミンB2、カルシウムやカリウムが豊富に含まれています。
日本人は野菜不足
それでは日本人の野菜摂取量は足りているのでしょうか。
その答えはNo!です。
推奨されている1日の野菜摂取量350gに対して、日本人が摂取している野菜の量は、男性で283.7g、女性で270.5gと男女ともに下回っています。
一番野菜を多く摂取している60代でも、男性で309.9g、女性で300.3gと推奨野菜摂取量の350gを下回っています。
(2016年国民健康・栄養調査による)
さらに、20代を中心に若者の野菜離れが進んでいます。
350gの野菜ってどのぐらいになるの
いったい350gの野菜を1日に摂らないといけないというけれど、どのぐらいの量になるのでしょうか。
わかりやすくおおよその目安として、350gの野菜だと1食あたり生野菜を両手に山盛り1杯ということになります。
これは1食ですので、朝昼晩、この両手に山盛りの野菜を3食食べて、やっと1日に必要な野菜の摂取量になるという計算です。
そんなに野菜ばかり食べれないよ
確かに、1食両手に山盛りの野菜を、毎食摂るとなるとかなりの量になります。
こんなに食べれないよという人にオススメなのが、温野菜です。
温野菜にすれば、その量が半分になります。
つまり1食あたり片手に山盛りの量の温野菜を食べればOKということになります。