お酒とタバコと物忘れ | 賢脳トピックス

歳をとるとだんだんと物忘れが出てきたりしますが、物忘れとお酒やタバコとは何か関係があるのでしょうか。

お酒と物忘れ

酒豪の人は、脳が萎縮しやすく物忘れも進みやすいと言われていますが、どうなのでしょうか。

お酒を飲むと、翌日に前日お酒を飲んだときのことはよく覚えていないという人もいますが、これからもわかるとおりお酒を飲むとなんらかの形で脳に影響があります。

お酒の適量は、日本酒なら1合、ビールなら大1本ほど、アルコール量に換算すると23g相当が良いとされています。

もちろん、お酒が全然飲めない人もいるように、個人差がありますが、アルコールは肝臓で代謝されていきます。

アルコールの肝臓での代謝スピードは、体重60~70kgの人で1時間に7g程度だとされています。

これで計算すると、日本酒を1合飲むと23g相当のアルコールが体内に入ってきて、これを1時間に7g程度肝臓で代謝していくと、23÷7=3.29となり、約3時間ちょっとでアルコールが分解されることになります。

1日に日本酒2合以上飲む人は、飲まない人に比べて脳萎縮の割合が明らかに高くなるという研究報告があります。

毎日のように日本酒を2合以上飲んでいる人は、脳の萎縮が進みやすいので休肝日を設けたり、適量を時間かけて飲むようにしていくと良いでしょう。

タバコと物忘れ

タバコは、なんでこんな健康に悪く、周りの人にも副流煙などで迷惑をかけるものを平然と政府が許可して販売されているのか、首をかしげたくなるものです。
もっともタバコでストレス解消をしている人もいたり、いろいろと大人の事情もあるのかもしれません。

タバコを吸っていれば、ニコチンを体に取り込んでいるようなものですから、当然脳への血流は悪くなりますし、一酸化炭素の濃度もあがります。

血液の中の赤血球は酸素を結びついて、酸素を脳に運んでいますが、タバコを吸うと酸素の代わりに一酸化炭素がくっついて脳に運ばれてしまうので、脳は酸欠状態になり脳細胞は窒息状態、虚血状態になります。

いわば脳梗塞などで血管が詰まってしまっている状態と同じような状態です。
タバコを吸うたびに、脳がこのような恐ろしい事態になっているのだと認識すべきなのです。

脳を活性化したいと考えているのであれば、今すぐ禁煙をすべきです。

脳の血流量をあげる咀嚼

物忘れが気になるので、脳の血流量を上げたいという時、今からでもすぐできる簡単な方法があります。
それは、よく咀嚼することです。

食事のときにしっかりと噛んで食べることで、大脳や小脳などの血流量が増えるという研究結果があります。
脳を活性化したいのであれば、固いものを中心に噛む回数を増やすと良いでしょう。

口に入れたら30回、50回と噛むようにすると良いでしょう。
そうすると、食べる量も抑えられダイエットにもつながります。

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