省略と挿入で広がる英語の表現 | 賢脳トピックス

英語の表現には、強調表現否定表現、さらには倒置といったいろいろなものがあります。
その中でも、今回は省略挿入について考えてみました。

省略構文とは

文法的に言うと、比較的短い文の中で同じ語句の重複を避けるためや慣用的な表現として文の一部を除くことを『省略』といいます。

日本語でも文がしつこくなるので、同じ表現を繰り返すことは避けたりします。
これは英語でも同じで、省略することにより、繰り返しを避けるとともに、できるだけ文を簡略化します。

その中で省略されるのが、関係代名詞の省略になります。

「先行詞+関係代名詞+S+V ・・・」の形は、関係代名詞が省略できるパターン

Taro is the man who loves Hanako.
(太郎は花子を愛している男です)

実はこの文章は、関係代名詞のwho は、主格の関係詞であり省略することはできません。

しかし、関係代名詞が主格であっても、関係代名詞が目的格の場合は可能です。

Taro is the man sho Jiro thinks loves Hanako.
(太郎は、花子を愛していると次郎が思っている男です。)

この場合は、次のように省略できます。

Taro is the man Jiro thinks loves Hanako.

それでは次のような場合はどうでしょうか。

Taro was the man whom Hanako met.
(太郎は花子が出会った男だった)
この文章の先行詞は「the man」になりますが、これを関係代名詞の省略をしてみると次のようになります。

Taro was the man Hanako met.

先行詞と関係代名詞の間に、前置詞やコンマが入っている場合、関係代名詞目的格の直後に修飾語がある場合は、省略できません。

例えば、次のような場合です。

Taro was the man whom yesterday Hanako met.
(太郎は昨日、花子が出会った男性です)

これで関係代名詞を省略しようとして

× Taro was the man yesterday Hanako met.
とやってしまうと、yesterdayがwas を修飾しているのか、metを修飾しているのかわからなくなってしまいます。

関係代名詞以外にも省略

関係詞以外でも省略できます。

主にthat節のthatは省略される
a
t about 時刻 のパターンは、about 時刻 で省略できる

文頭のS+beなども口語表現では省略されるケースが多くなっています。

例えば、

Sorry for being late. (遅れてすいません)
これも、省略しなければ

I am sorry for being late.
になります。

No wonder he's wrong. (彼が間違っていても不思議じゃないよ)
これも、省略しなければ

It is no wonder he's wrong.
となります。

代表的な挿入構文

なにか一言付け加えたいときには、挿入の形をとります。
一連の流れの中で、文中に必要と思われる補足情報を追加する方法が挿入になります。

カンマではさむ方法
Mr.Suzuki, TV Quiz Ph.D., ・・・・・・
(テレビクイズ博士のミスター鈴木は・・・)

ミスター鈴木に対して、テレビクイズ博士という補足情報をカンマではさむ形で挿入しています。

ダッシュを使う
・・・・・ -******

( )で囲む
・・・・・(  )

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