試験勉強は記憶ゲーム | 賢脳トピックス

入学試験は、その学校へ入学するのに必要な学力があるかを見極めるための試験であり、資格試験は、その資格を与えるにあたって、必要な知識が身についているかどうかということをチェックするものです。

知識偏重を批判しても、結局は基礎は知識

知識偏重の教育や学校制度が批判されたりもしますが、結局は、必要最低限の知識はしっかりと身につけていなければいけません。

必要な知識なしに、思考や発想も生まれてこないからで、また資格試験では特に、この資格を与えるにあたり最低限は知っておいてもらいたい、知っておくべきものであるというものが試験問題として出されるので、当然知識偏重になる部分もあります。

こうして考えると、知識偏重をやたらに批判する人もいますが、多くの場合、その道の学者や研究者になるのでもなければ、まずは必要な知識を覚えることが最重要ですし、学者や研究者になるにしても、まずは知識を叩き込み、それから思考をめぐらしたり、発想していくことで良いのではないかと思います。

どんな学問をやるにしても、知識もなく思考や発想はできないわけで、まずは知識を蓄えていくことが必要不可欠になります。

なぜ、知識偏重が批判されるのかというと、思考や発想を無視して、とにかくこれはこうだから憶えろと理屈抜きに丸暗記させたり、試験問題の作成側においても、本当にこんな知識まで知っておく必要があるというような枝葉末端的な問題を出題したりするところにあるのかも知れません。

受験は記憶ゲーム

よく知識偏重と言う言葉を聞くと、それじゃ数学のような理解・思考型の科目はどうなんだ、数学こそ覚えるべき公式は限られていて、思考や発想が必要で、記憶で対処するようなものではないという意見もあります。

本当に思考力や発想力がある人は、少ない知識で、正解を導くことができますが、一方で、解法パターンをたくさん憶えて、引き出しを増やしていくという戦略で受験数学を乗り切る人も多いと思います。

そう考えると、思考・発想型の数学という科目ですら、いかに参考書の例題や問題集の解法パターンをたくさん記憶したかという、一種の記憶ゲームという見方もできます。
そして効率よく、受験の記憶ゲームの勝ち方の基本戦略がうまくできた人が、合格できるのです。

まずは、合格に必要なレベルを認識し、どれだけの問題の解法パターンを覚えれば合格できるのか、そしてそれがわかれば、ひたすら問題集の解法パターンを憶えていくということになります。

合格ラインから逆算して、学習量を計算していきます。

記憶ゲームでも理解が大切

もちろん解法パターン暗記といっても、丸暗記では応用が利きませんので、何だかわからないけどこの手のパターンの問題がきたら、こうやって解くというように解法だけを丸暗記するのではなく、しっかりとなぜこういう解法になるのかということを理解して覆えていくことが大切です。

最初から頭をひねって考えるよりも、はじめに答えや解放をみて、それを理解していくほうがエネルギーはいらずに、最初から頭をひねってうなりながら解いていくよりも時間の節約になります。

もちろん、頭をひねって考えて粘るという習慣も身につけておくことも大切ですが、限られた時間の中で、いかに効率よく学習していくかということが重要になってくるのです。

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