認知症を防ぐのにオススメの3つのビタミンB | 賢脳トピックス

ビタミンB群は、脳にとって非常に重要な栄養素といわれています。

その中でも、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12は、脳の萎縮程度を軽くする可能性があることがわかってきています。

ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12の研究

ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12が、脳の萎縮程度を軽くする可能性があるとした研究は、イギリスのオックスフォード大学デビッド・スミス博士らが行った研究発表です。

研究では、比較的症状の軽い認知障害の高齢患者168人を2つのグループに分けて、片方のグループにはビタミンB6、葉酸、ビタミンB12を組み合わせたビタミンB群を1年間投与し、もう片方のグループには投与しなかった結果、ビタミンB群を投与されたグループは、アルツハイマー病や認知症の原因とされる脳の萎縮のスピードが平均30%遅れるという結果になりました。

ホモシステインとビタミンB群

この実験では、ビタミンB群を投与されたグループでは、ホモシステインの値が高まるのを抑制する効果も見られました。

ホモシステインは、血中に存在するアミノ酸の一種で、必須アミノ酸のメチオニンが代謝されていくとき産生される中間代謝物ですが、多くなると血管を損傷させたり、神経細胞を壊したりすることが知られ、認知症の原因物質とも考えられています。

さらに血中のホモシステインが増加してしまうと、動脈硬化による疾患である脳卒中や心血管疾患のリスクも高まるとされています。

ビタミンB群トリオがホモシステインの増加を防ぐ

なぜ、ビタミンB群を摂取していたグループでは、血中のホモシステインの値が高くなるのを抑えられたのかは、ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12はメチオニンの代謝に必要なビタミンで、不足することにより、ホモシステインからメチオニンへの変換が停滞してしまうため、余ったホモシステインが細胞内から血中に出てきてしまい、動脈硬化を引き起こしてしまうのです。

これらのビタミンB群をしっかりと補給することで、スムーズにホモシステインからメチオニンに代謝されていくので、ホモシステインの血中での増加が防げるのです。

ビタミンB6は、カツオやマグロ、イワシ、アジ、サバ、サンマなどの魚類、牛・豚・鶏のレバー、唐辛子、肉類、ピスタチオに多く含まれています。

葉酸は、牛・豚・鶏のレバー、ウナギ、ウニ、枝豆、モロヘイヤ、パセリ、ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリー、海苔、ワカメなどに多く含まれています。

ビタミンB12は、シジミ、アサリ、ハマグリなどの貝類、タラコ、ホタルイカ、海苔、牛・豚・鶏のレバーに多く含まれています。

ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12の3つが豊富に含まれているオススメの食材は、牛・豚・鶏のレバーになります。

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