読書力がアップして、集中力、記憶力、想像力、発想力、論理力、時間管理能力、情報処理能力などが鍛えられるってどのような考え方でことをするのでしょうか。
BTRメソッドって何?
『BTRメソッド』は、Basic Training for Readers method の略になっています。
つまり、『読書をする人のための基礎的訓練法』です。
本を読むということに対して、さまざまな角度からアプローチして、より速く、より正確に書かれている内容を理解できるようにしていくというものです。
なぜ読書が苦手なのか
読書が苦手という人も多いと思いますが、なぜ読書が苦手なのでしょうか。
文書を読んでいくときに、一語一句にこだわり読むのに時間がかかってしまうと、読書が嫌になってしまいます。
こういった人は、生真面目な性格の人に多いのですが、一方で認知視野が狭いということも考えられます。
認知視野が狭いと、脳の中に一度に入ってくる情報が少なくなってしまうために、本を読むスピードが遅くなってしまい、書かれている内容の全体像がつかみにくくなってしまうのです。
ある程度の仕事をする時、パソコンを使うことを考えてみてください。
ディスプレイの画面が小さいよりも大きいほうが、一度にいろいろな情報を見ることができ仕事の効率も上がると思います。これと同じようなものです。
また、読んでいる時に集中力が切れてしまい、気づいてみるとただ字ずらだけ追っているような感じになってしまう人もいます。
こうなると、書かれてあることを論理的に理解し構成できなくなってしまいます。
こういったことで、読書に対する苦手意識をもってしまいがちになるのです。
そして、そうした読書に必要な能力として、集中力、記憶力、想像力、発想力、論理力、時間管理能力、情報処理能力があり、それらをトレーニングしていくというのが、『BTRメソッド』なのです。
能力と読書の関係
『集中力』が弱ければ、本の内容がスムーズに頭に入らず、読書に集中できず、内容が頭に入ってこなくなります。論理力や記憶力などが強化されることで、楽に読書ができるようになり、読書に集中できるようになっていきます。
『記憶力』が弱ければ、本を読んでもイメージが湧かず、記憶に残りません。イメージトレーニングでイメージ力をつけることでスムーズに記憶できるようになっていきます。
『想像力』が弱ければ、本を読んでいても想像が拡がらないのですが、知識量やイメージ力不足が原因しています。知識量やイメージ力を複合させることで想像力がついていきます。
『発想力』が弱ければ、本を読んでもそこから得られる発想が貧弱になってしまいます。読書をすることで、知識量が増え、発想力もついてきます。
『論理力』が弱ければ、本を読んでも論理的に物事を理解できません。論理力に特化したトレーニングをすることで、論理力は集中的に強化されていきます。
『時間管理能力』が弱いと、読書しようとしても計画倒れになってしまったりします。
『情報処理能力』は、各能力を総合的に高めることでついてきて、情報処理能力があがることで、読書効率もあがっていきます。
『BTRメソッド』は、このようにそれぞれの能力に対して訓練をしていくのです。
例えば、論理的に考える力をつけるためのトレーニングでは、次のような問題を次々と短時間のうちにできるだけ解いていくのです。
1.AはBより良い。 CはBより悪い。 一番良いのは? 答:A
2.BはCより遅い。 AはCより遅い。 一番速いのは? 答:C
3.AはCより強い。 AはBより弱い。 一番強いのは? 答:B