ココナッツオイルが認知症の特効薬になるというのは本当なのか | 賢脳トピックス

ココナッツオイル有効性安全性を確認する一つの方法として、国立研究開発法人の医薬基礎・健康・栄養研究所のホームページがあります。
「健康食品」の安全性・有効性情報というところに、素材情報データベースというものがあります。
そこに、『ココナツオイル、ココナツ油』という項目があるのでそこを調べます。

ココナツオイルとは

ココナツオイルに関する概要には、次のように記載があります。
ココナツオイルは、乾燥させたココヤシ (Cocos nucifera) の実の胚乳層を圧搾して採油する油脂。

ココナツオイルの成分としては、脂肪酸は多くが飽和脂肪酸で、62~70%は中鎖脂肪酸になっています。
ラウリン酸が48%を占め、このほかミリスチン酸、パルミチン酸、カプリン酸などが含まれています。

ココナツオイルの認知症に関する有用性

エビデンスとしてはかなり信用できる国立研究開発法人の医薬基礎・健康・栄養研究所のホームページで調べる限りでは、有効性をみると、脳・神経・感覚器の項目については、調べた文献の中に見当たらないとなっていて、その有効性についてはわかっていません。

ただ、テレビや雑誌などで健康長寿のトピックスを紹介している白澤卓二先生によると、ココナツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が、肝臓でケトン体に分解され、それがブドウ糖に代わる脳のエネルギー源になるとされています。

参考:リハビリテーション学会研究大会予稿集 2016(0), 20, 2016

エネルギー不足になると、脳が燃料不足となり、記憶力や判断力が低下してきますので、認知症でブドウ糖が脳でうまく使えなくなったとしても、ココナツオイルからケトン体を作り出せば、脳のエネルギー不足が解消され、しいては認知症の改善にもつながるというのです。

さらに国立精神・神経医療研究センター神経研究所と株式会社明治との共同研究グループの発表によって、中鎖脂肪酸油を含むケトン食の摂取によって、認知症でない高齢者の認知機能が向上することが明らかにされています。

今のところ、ココナツオイルが認知症に有用であるというはっきりとしたエビデンスはありません。
しかし、一方でココナツオイルが認知症を改善する効果があったという論文もでてきています。

ココナツオイルの美味しいいただき方

ココナツオイルのオススメの摂り方は、毎朝のモーニング珈琲の中に入れることです。
朝の習慣の中に組み込んでしまえば、お手軽ですし三日坊主で終わることも防ぐことができます。

ホット珈琲の暖かさによってココナツオイルが溶けて、風味が楽しめ、しっかりとかき混ぜることで乳化させ、ココナツオイルの吸収が高まります。

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