準動詞、不定詞なのか動名詞なのか | 賢脳トピックス

英語の準動詞(Verbals)には、不定詞(Infinitive)、動名詞(Gerund)、分詞(Participle)の3種類が存在します。

この準動詞はよくTOEICのテストでも、受験英語でもよく文法問題として出題されたりします。

名詞句として機能する不定詞と動名詞

準動詞のうち、名詞句として使われるのが、不定詞動名詞になります。

英語では、形が異なると、意味が同じものでもニュアンスが異なってきます。

不定詞や動名詞を日本語に訳せと言われた時、特に名詞句の場合、「~すること」と訳すと習った人も多いかと思います。

確かに、日本語に訳せと言われて訳文を書くだけであれば、不定詞の名詞用法であっても動名詞であっても、「~すること」と訳せば問題ないと思いますが、ニュアンスが若干ことなってきます。

日本語の訳文が同じになっても、ニュアンスに違いがでてくるからこそ、不定詞と動名詞の存在価値があるのです。

不定詞のニュアンス、動名詞のニュアンス

不定詞のニュアンスは、未来志向になります。

一方、動名詞のニュアンスは、過去思考になります。

つまり、未来に向かって~しようというプラス思考の意味をもった動詞が不定詞を直後にとる傾向があり、過去からのことを繰り返したくないというマイナス思考の意味をもった動詞が動名詞を直後にとる傾向があります。

この動詞は、直後に不定詞をとるのか、動名詞をとるのかという問題は、よく英文法の問題では頻出問題になり、ケースケース憶えていくという方法もありますが、だいたいの傾向を覚えておくとかなり学習が楽になります。

不定詞を直後にとるプラス思考の動詞としては、希望、準備、約束、意図、努力、同意といった意味の動詞がきます。

例をあげるとhope、care、long、desire、arrange、prepare、promise、engage、aim、mean、manage、labor、assent、consentといった動詞になります。

一方、動名詞を直後にとるマイナス思考の動詞としては、終止、回避、嫌悪、延期、禁止、否定、抵抗、反対といった意味の動詞がきます。

例をあげるとstop、quit、finish、complete、avoid、evade、escape、miss、dislike、detest、abominate、postpone、delay、defer、forbid、bar、deny、resist、resent、oppose、objecto toといった動詞になります。

不定詞と動名詞の両方がとれる動詞のニュアンス

不定詞と動名詞、両方がとれる動詞があります。
I like to smoke.(私は今ちょっとタバコを吸いたい)
I like smoking.(私は喫煙が好きです)

不定詞の場合は、未来志向性があるので、これから~することが好きといったニュアンスから、~したいというニュアンスが出てきて、動名詞の場合は、これまで~しているということが前提でそういうことが好きであるというニュアンスになります。

英語に慣れている人からすれば、当たり前かもしれませんが、不定詞と動名詞を使い分けるだけで、これだけのニュアンスが読み取れるのです。

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