読書が苦手なディスレクシア | 賢脳トピックス

ディスレクシア(Dyslexia)は、リスニング能力とリーディング能力の中で、リーディング能力が苦手というものです。

ディスレクシアは、日本では難読症とか失読症と訳されていますが、多くは遺伝による脳の個性です。

文字を読む能力であったり、単語を見ても意味が分からなかったりなど、文章を読む能力が低い状態ですが、ちょっと文字を読むのが苦手なだけで、普通の人と知能に差はありません。

日本では5%の人がディスレクシアと言われていて、英語圏においては10%がディスレクシアだとも言われています。

ディスレクシア、ディスグラフィア

一言でディスレクシアといっても、いろいろなケースがあります。

文章は読めるけど文字が書けないという場合もあり、ディスグラフィア(Dysgraphia)または書字障害と呼ばれています。

また、ひらがなやカタカナは書けるけど漢字を書くのが苦手という場合もあります。
さらに、漢字を書いているつもりだけど、形が変だったり、文字を左右さかさまに掻いてしまうといったような場合もあります。

ディスレクシアは、脳が文字を読むときの過程の一部の働きが弱いために起こってきます。
ディスレクシアの有名人としては、トマス・エジソン、レオナルド・ダ・ビンチ、トム・クルーズ、ヘンリー・フォード、片岡鶴太郎さんなどがいるようです。

ちょっとばかり文字を読むのが苦手かもしれませんが、他の才能を開花させている天才たちで、このことからも、少しだけ文字を読むのがなんとなく苦手というだけで、知能には全く差がないどころか、別の能力をいかんなく発揮されている方もたくさんいるということです。

ディスレクシアのチェック

ディスレクシアのチェックとして、国際ディスクレシア・コンサルタントのイアン・スマイズ博士が作成したチェックリストがあります。

それぞれの項目について、「ほとんどない」「時々ある」「しばしばある」「それがふつう」の4段階で答えていき、合計点数によって結果分析していきます。

例えば、「「はる」と「ほる」を読み間違えることがありますか。」「どこを読んでいるのかわからなくなったり、業を飛ばして読んでしまうことがありますか。」「左右を言い間違えることがありますか。」といった質問に答えていきます。

参考:NPO法人エッジ http://www.npo-edge.jp/

音で改善されるディスレクシア

リスニング能力があって、そこからリーディング能力が生まれるということで、後から文字を学ぶ際に脳の一部の機能に問題があるために、ディスレクシアが発生すると考えられています。

しかし、多くの場合、聴覚に着目して学ぶことでディスレクシアの改善が可能だと言われています。

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