TOEICに限れば、やらなくてもいい勉強、必要なスピード | 賢脳トピックス

TOEICは、約120カ国で実施されていて、日常生活やビジネスなどの幅広いシーンを題材とした英語力をみるテストになっています。

リスニングとリーディングがテストされ、リスニングでは45分間に計100問、リーディングでは75分間に計100問を、マークシートで選択解答していく形式になっています。

結果は、10点から990点までのスコアで出されますが、常に評価基準を一定に保つために統計処理が行われていて、英語力に変化がない限りはスコアも一定に保たれるようになっています。

TOEICの勉強でなくても良い能力

TOEICは、ビジネス、とりわけ英米の企業で事務職として働く能力を図るような範囲で出題され、それをマークシートで選択解答していくという特性があります。

テストは、リスニングとリーディングについて行われ、スピーキングやライティングについては問われません。

これは、リスニング力とリーディング力を伸ばしていけば、自動的にスピーキング力やライティング力の力までついてきてしまうという理由があるのかもしれません。

とにかく、TOEICのスコアを上げようとするならば、スピーキングやライティングのテストはないわけですので、別にこれらに特化した勉強はする必要がないということになります。

実際に、会話をするときは発音は大事になってきますが、あえて言うとTOEICで良い点を取れさえすればいい、それだけを目的と考えるのであれば、正確に発音することができなくても、スピーキングの能力は問われませんので、発音練習はする必要はありません。

ただし、リスニングのテストはあるので、読まれた英文の発音を正確に聞きとる能力、つまり正確に発音はできなくても、正確に聞きとる能力は必要になってきます。

また、ビジネス関連の英語力を試されるテストになるので、その範囲を超えた難しい英単語や、ややこしい構文などについて問われることはありません。

従って、スラングが出てきたり、文化に関する知識を要求されるような問題も出てきません。

完璧主義よりスピード優先

英文はきちんと理解しないと気がすまないという人もいると思いますが、TOEICに関して言えば、厳密に理解しようと時間を浪費するよりも、おおざっぱに把握し、どんどん読んでいくスタイルの人が合っています。

たとえ100%きっちりと理解できていなくても、マークシート式なので消去法で正解にたどり着けてしまうことも結構あります。

それよりも、厳密に理解しようとするあまり、悩んで時間を消費していると、時間切れということになってしまいます。

TOEICは、じっくりと考えて答えるテストではなく、反射神経でスピーディに答えることが要求されるテストなのです。

TOEICは時間との勝負、とにかくスピード

いいかえれば、几帳面な人や、厳密に理解しないと気が済まない人、英文をすぐに分解して理屈で考えようとする人は、根本的に考え方を改めないと、ちょっと苦労するというのがTOEICです。

精密さよりも、スピード、とにかくスピードがより要求されるのがTOEICなのです。

一言で言えば、スピードを制するものがTOEICを制するといっても良いかもしれません。

特に、リーディングにおいては、中上級者でも全ての問題が解ききれないと思ってよい分量です。

相当英語の実力がある人でもないかぎり、通常は時間の余裕なんていうものは全くありません。

大学入試の英語の問題の感覚では、もう時間がとてもとても足らなくなってしまいます。
もっとも、仕事で英語を使うのであれば、このぐらいのスピードで読めてほしいということなのでしょうが、はっきりいって英語を苦手とする日本人にはとてもきつい話です。

とにかく、英文法の問題をスピードで解けるよう練習し、Part5やPart6を急いで解いて、Part7に時間を当てるようにするしかないでしょう。

Part7は、時間さえあれば解ける問題がほとんどなのですが、やはり多読などでスピードを鍛えておくという地道な努力しかないのかもしれません。

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