very と much の使い分け | 賢脳トピックス

『非常に』という程度を表す単語には、very much があります。

そして、一般には、very の使えるところでは much は使えず、逆に much の使えるところでは very は使えません。

つまり、英語を使いこなすためには、very と much を使い分ける必要があるのです。

very が使われるケース

very が使われるケースとして、原級の形容詞や副詞を強調する場合があげられます。
(例)very quickly 、 very nice

すっかり形容詞化した分詞を強調する場合にも very が使われます。
(例)wear a very surprised look (非常い驚いた顔をしている)
   a very interesting story (非常に興味ある話)

very 単独では動詞は強調できませんが、very much とすることで可能になります。
(例)enjoy oneself very much (たっぷりと楽しむ)

much が使われるケース

much が使われるケースとして、比較級・最上級の形容詞や副詞を強調する場合があげられます。
(例)much nicer、much the nicest、much more quickly、much the quickest

さらに比較の概念を含む形容詞も修飾することができます。
(例)much superior (ずっと優れている)、much infrior (かなり劣っている)、much preferable(ずっと好ましい)、much different (大変違っている)

明かに受身の意味で用いられている過去分詞を強調する場合にも much が使われます。
(例)the novel is much read by youth. (この小説は若者によく読まれている)

a で始まる叙述用法の形容詞を修飾する場合も、much が使われます。
(例)much afraid(とても恐れている)、much ashamed(とても恥ずかしい)、much alike(とても似ている)、much asleep(ずっと眠っている)、much awake(ずっと起きている)

much は、単独で動詞の意味を強調することが可能です。
(例)I don't go out much. (私はあまり外出しない)

very、much、very much の使い分け

次の文章は、いずれも日本語では同じ意味の文章を、3通りの英語にしたものです。

『私たちは新しいアイデアを大いに必要としています。』
① We are much in need of new ideas.
② We are very needful of new ideas.
③ We need new ideas very much. 

① のように much は前置詞句を修飾することができます。
② は needful という原級の形容詞を強調していることになるので、very が使われています。
③ の場合は、need という動詞を強調しているので、very much が使われています。

much と too の関係

ついでに、much と too の関係にも触れてみます。
too は副詞で形容詞や副詞を修飾しますが、much と合わせて次のような使い方になります。

too much beauty (あまりの美しさ)
much too beautiful (あまりにも美しい)

too much は名詞を修飾し、much too は形容詞を修飾すると覚えるといいかもしれません。
ちなみに、よくやりがちな間違いとしては、too much beautiful で、これは間違いになります。
too much ときたら、その次は、名詞のbeauty が正しい英語の用法になります。

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