最近は、何か問題を起こしたことがあると、ネット上で炎上し、徹底的に叩きまくるというようなことがよく起こります。
正確ではない情報を鵜呑みにして、やたらに正義感を振りかざし、特定の人物をネット・SNSで徹底的に叩きまくるというような人も多くいます。
他人を叩きたいのは人間の本質的な欲求
他人を叩きたいという欲望を持ったことがある人というと、ほとんどの人が1度や2度はそういう衝動にかられたことがあるかもしれません。
他人を叩きたいのは、人間の本質で時代を経てもほとんど変わることはないと言われています。
このように、他人への恨みに関連して、相手に損害を与えて、喜びを感じる気持ちのことを『シャーデンフロイデ』と言います。
個々のレベルでは、人間には理性もあり、多くの人は、喜びを感じたいために他人を叩くということはしません。
ネットの弊害
インターネットは、いろいろなことをすぐに調べられ、多くの人とコミュニケーションを取れる非常に便利なツールです。
しかしSNSやたらめったらに他人を叩く人、叩きたがる人を増やしたとも言われています。
SNSは、パソコンやスマホが1つあれば、いつでもどこでも、自分の意見を多くの人に匿名で発信することができます。
またインターネットは、多くの人とつながれるという利点がある反面、そこには膨大な情報があるため、叩くべく標的を見つけやすいツールでもあります。
中には他人を叩くために、身勝手な拡大解釈をしてそれを拡散させたり、フェイクニュースを拡散させたりすることもできてしまいます。
ネット社会になって、見ず知らずの人間、自分には直接何の利害関係もなければ、直接被害を被ってもいないのに、真実を確かめずに、ゆがんだ正義から他人を叩きまくる人が増える傾向にあります。
世の中に流されずにいるためにも
ネットの世界、特にSNSになってくると、それが誰かを貶めるためのフェイクだったりした場合でも、正義感からか、他人を叩きまくりたい衝動に駆られることもあります。
SNSなどで他人を叩きまくっている情報は、ウソ情報であったり、フェイクであったりすることもあり、書き込んで叩いている人達によって、真実が脚色されたり捻じ曲げられたりしている場合も多々あります。
こうした情報に流されないためにも、その本質を見極めていく力を持つことが大切です。
正義感から他人を攻撃したくなることもありますが、その情報が正しくない場合もありますし、ネットに一度流れると、それがたとえ間違った情報であっても、どんどん膨らんでいってしまうこともあります。
世の中に流されないためにも、人間は、相手を攻撃し、その不幸に喜びを感じる性格ももっているんだということを自覚しておくぐらいがちょうどよく大切なことです。
攻撃をするのではなく、お互いに愛をもって接していきたいものですね。