「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」は、現代社会においても、人材育成の金言とも言われるこの一節は、多くの部下をもっていた山本五十六の言葉だと言われています。
山本五十六が残した「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」という金言は、部下を育て伸ばす言葉として、あちこちで引用されています。
4段階法の名言
「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」は、4段階法の名言と言われ、今でも部下をきちんと育てていくお手本のように言われています。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
まず、リーダたるもの、良いモデルとならねばならず、自分の姿を見せることにより、部下は安心して観察し、どのような状況でどんな行動を起こせばいいのかを学びます。
新入社員などで、新しいことを覚えるときや、異動で不慣れな仕事をするときは不安がつきものですが、そんなとき、まずは私がやってみるから、この仕事はこういう手順でこうやるんだよとお手本を見せられると安心するものです。
そして、なぜその仕事が必要なのか、重要なのか、なぜ君に任せたのかをしっかりと具体的に伝えることが大切です。
小さな誉め言葉が部下のやる気を起こす
たとえば、会議などの議事録においても、単に「また議事録作っておいて」というのと、「いつもポイントを掴んで分かりやすく議事録つくってくれてるので、いろいろな部署からもわかりやすいって好評だよ。今回もお願いしたいからよろしく頼むね!」と言われるのではどうだろうか。
少なくとも、私は後者のように言われたほうがやる気がでますし、そんなことを言われたら、もうバリバリに頑張って議事録を作っちゃいますw
させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ
もちろん、お手本を示すだけでは、部下は育ちません。
実際にさせてみて、成功体験を積ませることも大切で、部下が持っているスキルよりも少し上のレベルのもの、つまり挑戦できるレベルのものを仕掛けとして設定する方法が良いとされています。
レベルが高すぎると自信喪失してしまいますし、レベルが低すぎると退屈になりマンネリ化してしまうからです。
そして、部下の成果に対して、ぼじてぃぶなフィードバックで褒めることで、部下のやる気を促すことが重要です。
山本五十六は、ただ褒めるというのではなく、承認することの重要性も名言の中でうたっています。
人間は承認欲求があるものですし、お互いの信頼関係がなければ、褒めたとしてもなかなか効果が発揮されず、場合によっては逆効果にもなりかねません。
だからこそ、部下を承認し、信頼関係をしっかりと普段から構築しておくことも大切なのです。