本日は2月4日の語呂に合わせて、『風疹の日』になるそうです。
『風疹ゼロ』プロジェクトなどのポスターもいろいろ出ています。
啓発ポスターのダウンロードは、国立感染症研究所のホームページからできるようになっています。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-poster2013.html
風疹は、妊婦が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳や心臓に障害が起こるおそれもあり、また国のワクチン接種に対する政策がふらふらと変更になったため、30代から50代の男性を中心に免疫を持たない人が多くいると言われています。
風疹の感染者数について
風疹に感染した人をみると、平成24年から平成25年にかけては、約1万6千人が感染しています。その後、患者数が減少し、平成28年は125人、平成29年は93人となっていますが、海外で感染した人によって広がったものが多いと思われることから、特に注意喚起がされています。
風疹とは
風疹とは、風疹ウイルスが原因となり起こってくるもので、潜伏期間は14~21日となっていて、さらほとんどが不顕性感染です。
つまり感染していてもこれといった症状が出ない場合も多いのです。
潜伏期間が14~21日と長く、不顕性感染も多いことが、逆に流行を広げてしまうことにもつながりかねません。
症状がでてくると、全身倦怠感、発熱、食欲不振といった症状がでてきて、やがてリンパ節が腫れてきます。これは3~6週間持続します。
そして紅く小さい発疹が顔から始まり、そこから下に降りて身体全体に広がるような形になっていきます。
発疹自体は、3~5日で消え、色素沈着も起こしません。
風疹の予防接種の経緯
それでは、わが国日本では、風疹ワクチンの予防接種はどのように行われてきたかというと、次のようになります。
- 1976年から、風疹ワクチンの任意接種がはじまります。
- 1977年、女子中学生に対して、風疹ワクチンの定期接種が行われるようになります。
- 1989年から、生後12~72カ月の幼児に対して、麻疹・おたふくかぜ混合(MMR)ワクチンの選択が可能になります。
- 1993年、無菌性髄膜炎が起こったことから、MMRワクチンの接種は中止となります。
- 1995年から、生後12~90カ月までの章ににも風疹渡久地の定期接種がはじまります。
- 2006年から、麻疹風疹混合ワクチンとなり、2回接種となりました。
注意しなければならない風疹
風疹で特に注意しなければならないのが妊婦で、妊娠第1期(3ヵ月まで)に母体が風疹ウイルスに感染すると、80~85%の確率で、先天性異常を持った児童が生まれ、20%は自然流産になると言われています。