他人とあった時、ひとこと挨拶をすると、会話がスムーズに進んだりしますが、この時の挨拶は、個人個人の好みで好きなようにやっていいものです。
ただ、「おはようございます」とか「こんにちは」では、なんとなくおかしいし、なんか杓子定規でかえって距離感を感じてしまうという人もいると思います。
ここで差がつく最初の言葉
会話を始める前の最初の挨拶で、ぐっと距離感を縮める方法があります。
そのヒントは、ヒトは、自分に対して気を配ってくれたり、自分の難儀に対して気づいてくれて気にかけてくれたりすると、うれいしいものです。
この人は、私に対してきちんと気配りしてくれるやさしい人なんだ、私のことを大切に思ってくれているんだとなると、その後の会話もスムーズに進むものです。
もう察しのいい人は、気づいているかもしれませんが、つまりそういった言葉をストレートに表現すればいいのです。
平たく言うと、相手を思いやる気持ちでねぎらいの言葉をかければいいのです。
会った直後の第一声、ねぎらいの言葉とは
ねぎらいの言葉というと、仕事を上手くこなしてきた部下に対して、上司が「ごくろうさん」と杓子定規にかけるような言葉を連想する人もいるかもしれませんが、ここでいう『ねぎらいの言葉』とは、相手の気持ちや状況、難儀に対して思いやるような言葉を言います。
そんなこと言っても、ねぎらいの言葉ってどうかけるの?という人もいますが、一つの簡単な方法として、無難なところとしてお天気ネタがあります。
夏の暑い日であれば、「今日は暑いですよね」とか、例えばわざわざ訪問してくれた人であれば、「暑かったでしょう」となるわけです。
同様に冬の寒い日であれば、「最近寒くなってきましたね」とか、「寒かったでしょう」となるのです。
雨の日であれば「足元が悪かったでしょう」、風の強い日であれば「歩きにくかったでしょう」というように言えます。
ビジネスにおいては、取引先の人がわざわざ訪問してきてくれることがあります。
そんな時は、お天気ネタ以外にも、「わかりづらかってでしょう」とか「道が混んでいて大変だったでしょう」というように声をかけたりします。
あなたが、もし部下を持っている上司だとしたら、営業がうまくいかずに落ち込んで帰ってきた部下に一言、ただ単に「ごくろうさん」と形式的に言うよりも、「くたびれただろう。お疲れさま。」と声をかけてあげれたら、部下は疲れがふっとび、また明日へのエネルギーとなるかもしれません。
たった一言、されど一言なのです。
男は相手をねぎらうことが下手
一般的に、男性は女性に比べて同情されるのを嫌います。
だから、他人もそうだろうと考え、ついつい人をねぎらう言葉を避けてしまう傾向にあります。
また、実利主義でそんな枕詞みたいな挨拶は時間の無駄だからと、会ったらすぐ仕事の話を始める人も多いのではないでしょうか。
でも、そんな人でも、家に帰るやいなや妻から「最近忙しそうだから、疲れたでしょう」と言われると嬉しいものです。
ちょっとした一言、言うのに5秒もかからないのですから、それで人間関係が円滑にいったり、その後の会話がスムーズに気持ちよくできるのであれば、相手を思いやる気持ちで一言、ねぎらいの言葉をかけてみるのも良いのかもしれません。