職場などでは、意見や発言に関して同意を求められることがあると思います。
純粋に仕事の内容であれば、思っていることをそのまま述べるということができますが、他人の悪口に対する同意だったりすると、ヘタなことを言うと、あとあとトラブルに巻き込まれるということにもなりかねません。
また、いくら仕事の内容のことだからといっても、あからさまに反論したり、「それは違うと思います」みたいなことを言うと、角が立ち、感情的にも気まずくなり、その後の仕事にも支障をきたしたりする可能性もあります。
同意の言葉の本音
同意するときの常套文句としてよく使われるのが、「おっしゃるとおりです。」です。
俳優の竹野内豊さんが出ているCMでは、打ち合わせのとき全然話を聞いていないで、指名されたとき、あわてて「おっしゃるとおりです。」というシーンがありましたが、とりあえずこういっておけば問題ないだろうというような言葉の代表選手としてあげられています。
「おっしゃるとおりです。」は、特に目上の人と会話するときの相槌として便利に多用されています。
例え、少し反論があったとしても、まずはとりあえず「おっしゃるとおりです。」と言ってから、その内容を少し修正したり、反論したりというような場合に使われます。
一方、目下の人に使うと、皮肉や冷やかしのニュアンスがでてくるのでよくありません。
逆の立場で、自分が意見や提案を述べたあと、相手から「おっしゃるとおりです。」と言われたとき、どう考えればいいのでしょうか。
「おっしゃるとおりです。」以外には、「仰せのとおりです。」とか「ごもっともです。」も同じように使われますが、このような感じで言われた場合は、完全には同意ではないけど、だいたいそういうことかぐらいの感覚でとらえてるのではないかというのが相手の本音といったところでしょう。
もし、全くピントのズレたことを言ってるなとか、いやいやあまり同意できないなという場合は、「なるほど、そういう考え方もありますね。」とか「もしかしたら、それもアリかもですね。」のように言ったりします。
このような感じで言われたら、ああ、あまり同意されていないんだなと察したほうが良いでしょう。
あまりいないと思うけどレアなケース
同意するときに、「私もその意見にアグリーです。」みたいなことを言うひとがごくたまにいます。
カタカナ語が好きな業界であったり、そういうような話し方をする仲間内であればいいのですが、一般的、このような言い回しをすると、なんでわざわざ英語? そりゃアグリー(agree)なんで同意してるんだなっていうことぐらいわかるけどさ、なにカッコつけてんだよといった感じで、白い目で見られたり、鼻で笑われたりするのがオチです。
よくカッコつけて、英語(カタカナ)混じりの日本語を多用して、それで自分がイカしていると思っているならば、たぶん白い目で見られてる確率のほうがはるかに高いのでやめたほうがいいでしょう。
そういう言い回しが流行りの業界であるとか、そういうのが好きな仲間同士とか、さもなければ、もうそういうキャラとして確立しているというのでなければ、考えたほうが良いかもしれません。
内輪で友達の悪口が出たら
職場仲間で、仲間の悪口が出たとき、一番いいのは、そんな集まりには参加せず、さっさと帰宅するか、そんな無駄話をする時間があるなら、一人でパチンコでも打ってストレス発散したほうがまだマシと言えるでしょう。
でも、一応つき合いもあるしと参加したところ、同僚の悪口になってきた場合、スッとタイミングを見計らって席を立ってトイレに行くフリとかもありますが、それでも「オマエもそう思うだろ?」みたいに同意を求められてしまった時は、どうしたらよいのだろうか。
一応、会話に合わせないとその場の空気を壊すことになるし、でも一緒に悪口を言う図式になると、壁に耳あり障子に目ありで、そのことが悪口を言っていた相手にそれとなく伝わり、ギクシャクしてしまうということも可能性として十分ありえます。
ヘタをしたら、罠とまでは言わないけれど、ちょっと同意しただけのつもりだったのに、悪口の言い出しっぺにされてしまうことだってあるかもしれません。
そんなとき、言い返しが、「いやあ、なかなか面白い人ですよね。」とか「うん、彼はなかなかユニークだよね。」というような言い方をすると良いでしょう。