海に関するトリビア | 薬剤師トピックス

夏といえば海、海と言えば広いというイメージですが、海に関してのいろいろなトリビアをご紹介していきたいと思います。

水平線上に見える島は意外と近い

沖を眺めていて、はるかかなたに水平線が見えていて、ちょうどその線上に島があったとします。

なんかとても遠いし、泳いでなんかいけないなと思うかもしれませんが、実は意外と近いのです。

もし地球が理想的な球体であると仮定し、地球の半径をR、自分の視線の高さをhとすると水平線までの距離Lは、L≒(2hR)^0.5で計算できます。

もし自分の視線の高さが1.5mだとすると、水平線上に見える島までの距離は、4.37Kmという計算になります。

これなら、海が穏やかで、波も小さく、サメなどの怖い生物もおらず、水温も適温であれば、泳ぎに自信がある人ならば遠泳できる距離です。

ただし、水平線上に島の海岸線が見える場合の距離です。

山とか丘が見えているけど、海岸線が見えないのであれば、かなり距離があるかもしれません。

フランスとイギリスの間にあるドーバー海峡ですが、よく泳ぐ人もいます。
しかしフランスからドーバー海峡を挟んでイギリスの丘が見えるものの、一番最短の距離で約34kmあります。

日本の与那国島からは台湾の山々が見えますが、台湾までの距離は111kmです。

ちなみに、関門海峡は、下関側から北九州側をみると、しっかりと海岸線が見えますが、その距離は約650mです。

地図にかかれた海岸線

海には、満潮と干潮があります。

当然、満潮と干潮の時では、海岸線の様子もだいぶ変わってしまいます。

ところで地図に書かれている海岸線は、満潮時のものなのか、干潮時のものなのかという疑問がでてきます。

国土地理院の『地形図図式適用規定』というものに、水際の線については、満潮時に上から見たものを表示するとなっています。

つまり、地図に書かれた海岸線は満潮時のものになっています。

実際には、航空写真を何枚も重ねてみて、平均線をみつけているそうです。

確かに、干潮時の海岸線を地図に書いてしまうと、満潮時になったときに、あれ? ここ海になっちゃってるじゃんということになってしまいますので、やはりそういうことを考えても満潮時の海岸線ということになるのでしょう。

琵琶湖が動いて小さくなている


最後に、これは海ではなく湖の話をしましょう。

日本一大きな湖と言えば、言わずと知れた琵琶湖ですが、この琵琶湖の大きさや位置は年々変化しているのです。

立命館大学の熊谷教授によると琵琶湖は小さくなりながら、移動しているのです。
これはGPSを使った研究で明らかにされているのです。

琵琶湖の湖西川の高島と、湖東側の彦根は、11年間で3㎝縮まっており、琵琶湖は小さくなってきています。

さらに東南方向へ11年で20㎝強移動しています。

これは琵琶湖の西岸と東側の断層が押し合っていることが関係しているのではないかと言われています。

最新情報をチェックしよう!