HTML5はHTML(HyperText Markup Language)というWebぺージを作るための言語のバージョンです。
HTMLって何
HTMLは、タグという仕組みで文章を構造化し、意味付けするためのもので、こうした構造・しくみを持つ言語を『マークアップ言語』と言います。
テキストに、「ページタイトル」、「見出し」、「段落」といった意味をあたえたり、画像や動画などを表示する指示をしたり、「ハイパーリンク」などを張ったりするなどの指定をします。
HTML5で大きく変わった点
HTML5は、HTML4.01からかなり変わった変更点が数多くありますが、その中から特に大きく変わったところについてご紹介します。
新しい意味を加える
HTML5では、新しい機能のためのタグ要素が追加されています。
要素内にJavaScriptで図形などを描画できるcanvas要素、動画を再生するためのvideo要素、音声を再生するためのaudio要素なども追加されています。
構造や意味をプログラムに伝えやすいしくみになっている
HTML5では、サイトのいろいろな部分にタグを入れ込むことにより、その部分がサイトの中でどのような働きをしている部分なのかを伝えやすくなっています。
例えば、サイトの目次部分に当たる部分はnav要素によって囲まれますし、タイトルは、header要素で囲まれます。
メインコンテンツの部分はmain要素で囲まれます。
こうすることによって、検索エンジンやSNSにサイトの内容が伝わりやすくなります。
これらは、サイトの内容を読み取って分類し、その内容を見せる処理をプログラムで行っていますが、その際、そのサイトで何が重要な部分なのかを見分けやすくなるのです。
この「文書・データの意味」のことは『セマンティクス』と呼ばれ、HTML5では非常に重要視されている概念になっています。
CSSとの分離
HTML5の大きな特徴として、CSSとの分離です。
CSSとはいわゆる見た目、つまりデザインを定義する部分です。
HTML4.01までは書式を設定するための要素や属性があったのですが、HTML5となったことに合わせ、その多くが廃止されました。
これは、セマンティック強化のためで、逆に意味を伝えない見た目だけの指定部分を排除したのです。
それにより、見た目を管理する部分はCSSファイルで一括管理するようになりました。
デザイン性の部分はCSS、インターラクティブ性の部分はJavaScriptというように、役割分担が明確になったのです。
いずれにしろ、HTMLもどんどんとバージョンアップされ、その都度、そのルールが変わっていきます。