他人に厳しい人 | 薬剤師トピックス

職場で、やたら厳しい人がいたりする場合があります。

特定の仕事ができない人に対して、やたら厳しく、いつも叱っているという場合もありますが、人を問わず、ツンツンしていて他人に厳しい人もいます。

特定の人に叱ったり注意しているのではなく、いろいろな人に注意したりしています。

他人の欠点ばかり気になってしまう

他人に厳しく、やたら注意する人は、他人の欠点ばかり気になってしまっているのかもしれません。

「だいたい、あなたは注意力が足らないのよ」とか、「ちょっとのんびり仕事をやりすぎてない?」と言う具合に、しょっちゅう他人に注意したりしています。

人間の思考にはクセがあり、他人の行動を見たときに、その人が置かれた状況ではなく、その人の性格や能力が原因でその行動をとったんだと考える傾向があるのです。

「あの人はあわてものだから、いつも資料をなくす」とか、「普段も怒りっぽいからイライラしている」というように、相手の性格や能力で判断してしまいがちです。

そして、いったん「この人は怒りっぽい人」とレッテルを貼って思い込んでしまうと、その人がなぜ今イライラしているのか、他の原因には目がいかなくなり、ただ単に、この人は怒りっぽいから今イライラしているんだと解釈してしまいます。

それで、人間関係がぎすぎすしてしまうのです。

自分に置き換えて考えると変わってくる

例えば、「あの人はあわてものだから、いつも資料をなくす」と相手に対して思った時、逆に自分が資料をなくして、相手から同じことを言われたと想像してみてください。

問いただされたあなたは、「忙しくて資料をなくしてしまった」というように、資料をなくしたことに対して、自分の性格や能力のせいではなく、今忙しいという状況のせいにする人が多いのではないでしょうか。

いざ、自分に対して注意された場合は、自分の性格や能力とは関係ない原因が、結果を招いたと思う傾向があります。

立場を逆転させて考えると、まったく結果が違ってきます。

他人だと、その人の性格や能力のせいにするくせに、立場が逆転し自分が言われる立場になると、それは置かれている状況のせいだとなるのです。
これは心理的には、「行為者-観察者バイアス」と呼ばれたりします。

他人に対する思いこみは捨てる

部下が仕事についてもたついていると、その部下は性格的にのんびりしているからとか、能力がないからと思い込み、「能力がないから、てきぱきと仕事ができないんだ」と叱ってしまうことがないように注意しないといけません。

スキルに関しての問題があれば、それをきちんとアドバイスしてあげ、行動がまずかった場合には、そのフォローの仕方などを指摘してあげると追いでしょう。

そして、その部下が置かれた状況がどうだったのか、原因を考えてあげることが大切です。

最新情報をチェックしよう!