生理的に嫌いと言われる人の代表例として、不潔な人、自己中心的な人が挙げられます。
いつも服がヨレヨレであるとか、常に汗くさいとか、人間は見かけで判断してはいけないというのは、理屈であり、実際の感情はそうはいきません。
身だしなみは、社会人のエチケットであると同時に、その人の印象を大きく左右するもので、下手をするとビジネスの成績にもかかわってきます。
人は見た目じゃなくて中身で勝負!なんていう人もいますが、よほど余事を持って代えがたいというぐらいの能力・実力がなければ、敬遠されてしまうことになってしまいます。
自己中心的な人も、生理的に嫌われる対象になります。いつも上から目線であったり、自己中心的な態度を取っている人は、注意が必要です。
どうしてもこの人だけは好きになれない相手
生理的に嫌われる人の特徴として、不潔や自己中心、上から目線という要素がありましたが、こうしたものがあてはまらなくても、いくら努力しても好きになれない相手がいたりします。
特に、不潔とか自己中心的という理由がみあたらないんだけど、見ているとイライラしてきたりして、どうも生理的に嫌いという相手はいます。
特に男性よりも女性に、こういう相手がいる人が多くみられる傾向です。
ペルソナ・シャドー
人間は、相手に抑圧した自分のシャドウ(影)を見つけたとき、生理的に嫌いと感じます。
そして、その背景には、嫌悪、近視、痛みといった心理が隠されているのです。
たとえば、子供のころに親からもっとシャキッと礼儀正しくいなさいとしつけられて、「悪い子」を抑圧してきた女性だと、「良い子」を演じる女性に嫌悪感を持ったりします。
心理学的にはユングによって提唱された「ペルソナ・シャドー」という言葉があります。
「ペルソナ」とは、人間が見せている自分のこと。もともとの「ペルソナ」は仮面という意味を持っています。
「シャドー」はもちろん影ですが、心の奥に抑圧した自分の「影」になります。
つまり、自分が心の奥に抑圧してきた部分の性質をもった人が現れたとき、嫌悪感を招きやすいのです。
ペルソナ・シャドーの克服
もし、不潔でも自己中心でもなく、そうしたはっきりした理由がないんだけど、なんとなく生理的に嫌いという相手がいたときは、その人は自分のシャドーが滲み出ている人なのかもと思うようにします。
例えば、のんびりとしたいる人をみるとイライラするというのも、本当は自分ものんびりしたいのに、仕事でそれどころじゃないし、きちんとしていなければと思っていると、のんびりした人をみるとイライラしてきます。
こういう時は、自分との共通点をみつけるようにし、「私もそういうところ、実はあるんだよね」という考え方にかえていくことで、相手を「まあ、しょうがないか」と許せるようになっていきます。