既存の枠を打ち破れ | 薬剤師トピックス

人間は新しいアイデアを出すときに、ゼロベースでものを考えることによって、新たなアイデアが産まれやすくなります。

またクリティカルシンキングで、主体的な課題設定に対して論理的に思考していく場合にも、既存の枠は弊害になってしまいます。

既存の枠にしばられていると、新しいアイデアも産まれにくくなりますし、課題設定に対する論理的思考においても、そもそもの前提が独りよがりになってしまったりする可能性があります。

クリティカル・クリエイティブな思考を邪魔するもの

もともと人間は、個々に思考回路を持っていますが、それは今まで自分がしてきた経験や、周囲の環境に影響を受けて形成されてきましたが、物事をクリティカルに考えるにしても、クリエイティブな思考をするにしても、この形成されてきた思考回路が邪魔をしてしまうことがあります。

例えば、ある組織に長期間所属していると、その組織での物の見方や考え方にどっぷり浸かってしまい、先入観や偏見が生じやすくなります。

そして、その先入観や偏見に自覚症状がないのです。

ある組織に長期間所属していたり、同じ思考を持つ人たちと一緒にいる時間が長かったり、医療・建設・銀行・弁護士・税理士など規制が厳しい業界にいると、先入観や偏見を持ちやすく、それにすら気づきにくい状態になってしまいがちです。

既存の枠を打ち破るために

既存の枠を思考回路の中から取り除くためには、思考方法をチェックすることが大切です。

業界で常識と言われているものを疑ってかかるということも重要です。

それが理にかなったものでないけど、長年慣例で行われいるものなどがその例です。

また、自分が長年所属している部門や仕事、立場などを一度忘れてゼロベースで考えることで、意味のない慣習などに気づくことができるかもしれません。

さらに自分の過去の成功体験や失敗体験をベースとして、いつも成功したときのやり方を踏襲したり、失敗体験から何かを必要以上に抑制してしまったりすることがあります。

成功体験のやり方でもいいかもしれませんが、もっと良い効率的な方法があるかもしれません。

これが普通・当たり前はダメ

既存の枠にとらわれてしまうと、ゼロベースでものを考えることができなくなってしまいます。

これが普通であるとか、これが当たり前であるという考えが強くなってしまうと、そこから発展できなくなってしまいます。

新入社員が、いかにもマニュアル通りの対応をしているなというような場合があります。

最初は、基本・基礎が大切なので、マニュアルに忠実であることは大切ですが、マニュアルにしても、マニュアルに書いてあることを作業として行うというのではなく、マニュアルの中に書かれているものを自分の言葉として腹に落とし、自分の理解として行動していくことが大切です。

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