日本の職場における過労死問題 | 薬剤師トピックス

最近、職場の問題として、セクハラやパワハラといったハラスメント、男女差別、待遇の格差、重労働や長時間労働といった労働者の心身の健康に大きく影響を与えている問題が、クローズアップされ職場のメンタルヘルスの重要性についても言われるようになってきました。

過労死はkaro-shi

『過労死』という日本語は、英語やフランス語でも音写されて、日本の社会独特の言葉といってもいいようなものとして海外に紹介されています。

2002年(平成14年)に、『過重労働における健康被害防止のための総合対策』において、長時間にわたる過重な労働は、疲労の蓄積をもたらす最も重要な要因であると考えられ、さらには、脳や心臓疾患の発症との関連性が強いという医学的知見が示されました。

くしくも、この2002年、オックスフォード英語辞典には”karo-shi”という言葉が「(in Japan) death caused by overwork or job-related exhaustion.」として掲載され、日本の労働環境を示す言葉として紹介されました。

過労死対策

過労死対策としては、2006年に、長時間労働者への面接指導、時間外・休日労働時間の削減、年次有給休暇の取得促進、労働者の健康管理に関わる措置の徹底などが総合対策として定められています。

労働安全衛生法では、時間外・休日労働時間が1カ月当たり80時間を超える労働者で疲労の蓄積が認められる者は、本人の申請により、医師による面接指導を確実に実施すると定められています。

さらに、2014年には、『過労死等防止対策推進法』で、過労死等とは、「業務における過重な負荷による脳血管疾患若しくは心臓疾患を原因とする死亡若しくは業務における強い心理的負担による精神障害を原因とする自殺による死亡又はこれらの脳血管疾患若しくは心臓疾患若しくは精神障害をいう」と定義されました。

心理的負担による精神障害の認定基準

2011年には、『心理的負荷による精神障害の認定基準』が示されています。

1.わかりやすい心理的負荷評価表(ストレスの強度の評価表)
2.いじめやセクシュアルハラスメントのように出来事が繰り返されるものについては、その開始時からの全ての行為を対象として心理的負荷を評価する
3.これまで全ての事案について必要としていた精神科医の合議による判定を、判断が難しい事案のみに限定
となっています。

心埋的負荷が 「強」とされるものには、次のようなものがあげられているので、一例として示します。
1.発病直前の1か月に約160時間を超える、あるいは同程度の時間外労働があった
2.会社で起きた重大な事故、倒産を招きかねないなどの事件について責任を問われ事後対応に多大な労力を費した
3.退職の強要や、(ひどい)いやがらせ、いじめ、基行、などがあった

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