腸内細菌のダイバーシティ | 薬剤師トピックス

多様性と訳されるダイバーシティですが、最近では多様性を認め合う社会が大切だというようなことが良く言われています。

ダイバーシティは好き勝手を何でも認め合うことではない

何でもかんでも多様性を認めるダイバーシティなどといって、多くの人がそれぞれに好き勝手なことをやりだして、それらを多様性だからといえば綺麗ごとをいったり、無理に大人のフリをして認めていたら、社会の秩序が滅茶苦茶になり、それこそひどい社会になってしまいます。

ダイバーシティの中にもきちんとした秩序というものは必要となってきますが、一方で、多様性を認め合っていく社会は強い社会だとも言われています。

ダイバーシティと腸内細菌叢

ダイバーシティという言葉でイメージするのが腸内細菌叢です。

理想的な腸内環境はと聞かれれば、できるだけ多くの種類の腸内細菌がバランスよく存在している腸内細菌叢ということになります。

まさに、多くの種類の菌がいることで、そこから生み出される代謝産物も多様になってきて、その結果得られる健康効果も大きく増えていくのです。

つまり、腸内細菌の数だけでなく、その多様性、ダイバーシティも理想的な腸内環境を考える上で重要なポイントになってくるのです。

食べ物の好き嫌いが激しく、好きなものだけ、食べたいものだけ食べていると、栄養のバランスにも偏りがでてきて、腸内細菌においてもバランスが崩れてきてしまいます。

好んで食べるものを好物としている菌は活性化して増えていくものの、それ以外の菌は減ってしまい、結果として腸内細菌の多様性が低下してしまいます。

腸内細菌の種類を増やすには

腸内細菌の種類を増やすには、食物繊維が重要です。

食物繊維が豊富なもち麦を2カ月食べるという試験を行って結果腸内細菌が平均で約100種類増えていたという実験もあります。

腸内細菌がいかに食物繊維を好むかということがわかると思いますが、腸内細菌の種類が豊富になり、腸内環境が整うことで、お通じもスムーズになり、便の量も増え、排便後もスッキリとしてきます。

そこで自分の腸内環境の良し悪しはどうなっているのだろうかということになりますが、一番確実なのは、腸内細菌叢をテストしてもらうことですが、そんなことをしなくてもお通じをみることで簡易に判断することができます。

理想的な普通便は、適度な水分があり、バナナやソーセージのように表面がなめらかで柔らかいものになっています。

水分が硬便のように少ないのもよくないですし、軟便のように多すぎるのよようkなく、適度な量の水分を含んでいて、表面がなめらかな状態で、するりと最後まで出きって残便感がないのが理想的といえます。

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