日本でも、マイナンバーに代表されるように、何でもかんでもデジタル化し、効率的にAIで管理していこうなどという方向がみられますが、時にはデジタルではなくアナログも大切です。
ネット空間の3つの革命とAIの登場
現代人は、ここ数十年の間に少なくとも3回、社会や産業が変わる経験をしてきています。
まず最初に、インターネットが登場しました。
これにより、時間と空間のギャップがかなり埋められました。
次にGoogleをはじめとする検索エンジンの登場です、
これにより誰でもが知へのアクセスが容易になりました。
そして3番目がスマホの登場です。
スマホの登場で、一人一人がコンピュータを持ち歩いている時代といっても過言ではなくなりました。
そして、ChatGPTなどのAIの登場につながっていて、これらは、今までのインターネットの登場、検索エンジンの登場、スマホの登場に匹敵するほどのインパクトを社会に与えるものになるでしょう。
ChatGPTの過信は非常に危険
ChatGPTを使うと、TOEICで900点以上のレベルにいくとか、東大に十分合格できるレベルだったとか、学生が書いた論文よりも優秀だったなどという話があります。
確かに、今現在では、ChatGPTなどで、駄洒落を作らせても、そこら辺のおじさんでも言わないようなレベルが低い駄洒落や、意味がわからない文章がでてきたりすることもあるみたいです。
しかしこれも、AIがどんどんとネットにある情報を吸収していって、学習し、日本語にも堪能になってくれば、それこそ芸人でも思いつかないような素晴らしい駄洒落がぽんぽんと出てくる時代になってしまうのかもしれません。
こんな話を聞くと、人間ってなんなんだろうなんて思ってしまいがちになりますが、だからこそAIに使われるのではなく、うまく付き合っていくことが大切になります。
AIは万全だみたいに思っている人もいるかもしれませんが、人間だからこそ可能なことはいっぱいあります。
人間だからできる素晴らしいこと
AIとの上手い付き合い方は、たとえば、AIには一般論を教えてもらうと割り切ることです。
人間はAIにはできない、人生の経験、物理的な移動や五感を刺激する経験ができますが、これからはそういったものが大切になっていくのかもしれません。
仕事に関しても、ルーチン業務や定型的な業務はAIが行い、人間は工場などの現場経験や取引先との人間関係、コミュニケーション力に重点が置かれるようになっていくでしょう。
また、前例主義の仕事などはAIに取って代わられ、それとは別に、その人の感覚や感性でつくられるものの価値が高まっていくでしょう。
ChatGPTだからといって、何でも信用するのは非常に危険ですし、間違えることもしばしばあります。
ChatGPTに聞いて、こう答えたからこれで安心だなどと、何も考えずに信じ切るのは危険で、ChatGPTはこう答えてるけど、事実は本当にそうなのか確かめる必要があるというぐらいでないといけないでしょう。
ある店の情報なども、刻々と変化しています。
ネットで情報収集すれば事足りるというのではなく、現場に足を運んで、実際に経験してコミュニケーションの中で生きた情報をつかみとるのはやはり人間なのです。
AIだと、ケガをしたといったときに、そのケガの効率的な対処法は次の3つです・・・みたいに出てきますが、その人の感情としては、そんなことよりも、「痛そうね、大丈夫?」と言ってもたいたいのかもしれません。
AIというけれど、所詮はその情報を入力しているのも、プログラムをしているのも人間だということで、所詮AIはAIにしかすぎないのです。
あまり過信は禁物ですし、人間ならではの特性を考え、うまくAIを活用していくことが大切な時代になっていくのでしょう。